マカオの世界遺産・聖アントニオ教会の献金箱から現金盗む…中国人の男3人逮捕

大航海時代以来、東洋と西洋を結ぶ貿易港として栄えたマカオ。東西文化がミックスしたエキゾチックな町並みが残るマカオ半島の歴史市街地区には、ユネスコ世界文化遺産リストに登録されている建物と広場が30ヵ所存在する。

このうちのひとつ、聖アントニオ教会で献金箱から現金が盗まれるという事件が発生した。マカオ治安警察局が8月17日に発表した内容によれば、8月4日に教会を訪れた3人組の男が教会内に複数設置されている献金箱から工具のようなものを使って現金を盗んでいた一部始終が監視カメラで確認できたと教会職員から通報があったとのこと。

通報を受け、警察が捜査に着手。被疑者の身元の割り出しに成功したが、すでにマカオから出た後だったという。その後、8月15日に3人組が再びマカオへ入ったことから、イミグレーション施設内で身柄を拘束。この際の所持品検査において、盗んだものとみられる香港ドルや人民元の現金(日本円換算約30万円分)、献金箱から現金を盗むために使用したとみられる工具等が見つかった。警察では、この中国本土出身の男3人が役割分担して犯行に及んだ疑いが極めて強いとし、加重窃盗及びグループ犯罪の罪で逮捕、送検した。

マカオの世界遺産は基本的に無料で見学することができ、入場時の荷物検査等もない。世界遺産ではないが、マカオでは今年(2018年)4月にも、コロアン島の媽祖文化村内にある寺院の賽銭箱から現金が盗まれる事件があった。

教会の献金箱から盗まれたとみられる現金及び犯行に使われたとみられる工具など(写真:マカオ治安警察局)

教会の献金箱から盗まれたとみられる現金及び犯行に使われたとみられる工具など(写真:マカオ治安警察局)

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