マカオカジノ運営大手サンズチャイナが従業員向けレスポンシブルゲーミング上級トレーニング講座を6年連続開催…ギャンブル依存対策の一環

マカオのカジノ経営ライセンスを保有する6陣営の一角、サンズチャイナが9月20、21日にかけて、カジノ運営部、警備部、人事部に所属する99名の従業員を対象としたレスポンシブルゲーミング(責任あるギャンブル)上級トレーニング1日講座を開いた。

同社では、2万8000人の従業員に対してレスポンシブルゲーミング基礎トレーニングを実施しており、上級トレーニングはギャンブル依存に関する知識を深めるだけでなく、ギャンブル依存の人への適切な支援の紹介と対応を学習するもの。

上級トレーニング講座の開講は今年で6年連続となり、これまでの受講者数は約530人、総トレーニング時間は3200時間超にも上るという。

今回の講座では、米ネバダ州立大学ラスベガス校国際ゲーミング学院のボー・J・バーナード教授、マカオレスポンシブルゲーミングアドバイザーの資格を持つサンズチャイナ社員、ギャンブル依存対策に取り組むマカオ聖公会ソーシャルサービスコーディネーションオフィスのシニアアドバイザーらが講師を務めた。受講者にはネバダ州立大学ラスベガス校が発行する修了証が授与された。

レスポンシブルゲーミングとは、マカオにおいては政府及び運営事業者等によるギャンブル依存対策をはじめとする社会コストへの対応を意味する。

サンズチャイナは主に米国、マカオ、シンガポールでカジノIR(統合型リゾート)を運営する米ラスベガスサンズグループ(LVS)の子会社で、マカオ半島でサンズマカオ、コタイ地区でプラザマカオ、サンズコタイセントラル、パリジャンマカオの各IR施設の運営などを手がける。

サンズチャイナが従業員向けに開催したレスポンシブルゲーミング上級トレーニング講座の様子(写真:Sands China Limited)

サンズチャイナが従業員向けに開催したレスポンシブルゲーミング上級トレーニング講座の様子(写真:Sands China Limited)

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