マカオ、2018年の総出入境者数1.79億人…対前年5.9%増=港珠澳大橋開通で経路に変化も

アジア有数の観光都市として知られるマカオ。面積約30平方キロ、人口約66万人という小さな地域だが、近年のインバウンド旅客数はコンスタントに年間3000万人超を維持している。また、マカオと外地を往来するマカオ人や海外労働者、越境通学生などを含む総出入境者数は億単位に上る。

マカオ治安警察局は1月4日、昨年(2018年)通期の出入境者数統計を公表。総出入境者数は前年から5.9%増の1.79億人に達し、6年連続の増加となった。

イミグレーション施設別では、広東省珠海市の拱北地区との間を結ぶ陸路の玄関口にあたる關閘(ボーダーゲート)が5.1%増の1.35億人で全体の75%を占めた。対前年の伸び率が最も大きかったのはマカオ国際空港の16.7%。一方、香港や広東省沿岸都市との間を結ぶ高速船が発着する海路の主要な玄関口にあたる外港フェリーターミナルは8.5%の減少だった。

昨年10月24日には、香港との間を結ぶ港珠澳大橋が開通し、香港〜マカオ間がバスで移動できるようになった。開通後、港珠澳大橋マカオ側イミグレーションの出入境者数は増加傾向にあり、12月の出入境者数はシェアにして7%にあたる119万人に上った。一方、外港フェリーターミナルとタイパフェリーターミナルのシェアは6.2%と3.6%で、1〜10月平均の8.2%と4.9%からそれぞれ下落しており、大橋シフトが進んでいることを反映する結果となった。

關閘イミグレーション(写真:マカオ治安警察局)

關閘イミグレーション(写真:マカオ治安警察局)


港珠澳大橋マカオ側イミグレーション(写真:マカオ治安警察局)

港珠澳大橋マカオ側イミグレーション(写真:マカオ治安警察局)

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