マカオ、国慶節大型連休4日目までの累計インバウンド旅客数約61.6万人…対前年11%増=総出入境者数は6%増の231.3万人

 中国本土で大型連休となる国慶節ホリデーシーズン(10月1〜7日)は年間延べ約3580万人(2018年実績)のインバウンド旅客を誇るアジア有数の観光都市マカオにとって年に複数ある多客期のひとつに数えられる。

 マカオ治安警察局が10月5日に発表した国慶節連休4日目までの出入境旅客統計によれば、総出入境者数は前年同時期から6%増の231.3万人に上った。イミグレーション施設別では、關閘(ボーダーゲート)、コタイ、港珠澳大橋の陸路経由が全体の9割近くを占めた。一方、昨年(2018年)10月に港珠澳大橋が開通し、香港との間を往来する旅客の陸路シフトが進んだこと、その影響で船が減便となったことを受け、外港及びタイパフェリーターミナル経由はそれぞれ51%、31%の大幅減となった。また、インバウンド旅客に限ると、11%増の61.6万人。中国本土旅客に限ると11%増の52.7万人で、インバウンド旅客全体に占める割合は85.6%。

 このほか、4日間の悪質タクシー検挙数は17件で、ぼったくりはゼロだったものの、乗車拒否が7件あったとのこと。今年(2019年)6月に罰金の大幅値上げや違反累積(5年内に4回)での免許取り消し制度の導入といった罰則の強化、タクシーの監察機関が政府交通事務局(DSAT)単独から治安警察局を加えた体制とすることなどを盛り込んだ改正タクシー法が施行となって以降、違反摘発件数は前年同時期から88%減となっている。

 同局では、今後数日間にわたって各イミグレーション施設が平日よりも混雑すると予想しており、状況に応じて通行規制を敷くなどの対応を講じるとしている。また、タクシー業界に対して、取り締まりを強化して臨む姿勢を示し、法令遵守を呼びかけた。

關閘イミグレーション施設の出口付近の様子(写真:マカオ治安警察局)

關閘イミグレーション施設の出口付近の様子(写真:マカオ治安警察局)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は4月20日、シンガポールからマカオへ向かう航空機内で別の客の荷物から現金を盗ん…
  2.  マカオ司法警察局は4月18日、架空の詐欺被害をでっち上げたとしてマカオを訪れていた中国人(中国本…
  3.  マカオ政府衛生局は4月19日夜、「人食いバクテリア」と呼ばれる細菌のひとつ、ビブリオ・バルニフィ…
  4.  マカオ政府統計調査局は4月19日、今年(2024年)2月の飲食業と小売業に関する景気調査結果を公…
  5.  4月19日付のマカオ特別政府区公報に「不動産需要管理に関する税制措置の撤廃」法が掲載され、翌日(…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun