マカオ監獄、段階的に収容スペース拡大…男子棟の収容率すでに95%超

 マカオ政府懲教管理局は12月4日、コロアン島にあるコロアン監獄で創設記念日イベントを開催。同局の最新動向と今後の展望についての紹介のほか、機動隊による監獄での突発的事態発生時の対処訓練の様子などが披露された。

 同局によれば、コロアン監獄の収容スペースを拡大するための改築を進めており、第1フェーズがまもなく完成する見込みとのこと。これによって、20人分の収容スペースを新たに確保できるという。また、約100人分の収容スペースを増やすための第2フェーズについても、来年(2020年)第1四半期に入札を実施予定。第3フェーズについてはプランニング中とした。段階的に改築を進める理由については、安全面を考慮した結果とのこと。

 今年(2019年)11月末時点の収監人数は1623人で、男子棟の収容率は95%超の飽和状態にあるという。

 なお、刑務官、ソーシャルワーカー、カウンセラーの人出が不足しており、来年2月から刑務官73枠分の採用を開始するほか、今後ソーシャルワーカーを2名、カウンセラーを1名増員する予定とのこと。

機動隊による監獄での突発的事態発生時の対処訓練の様子(写真:マカオ政府懲教管理局)

機動隊による監獄での突発的事態発生時の対処訓練の様子(写真:マカオ政府懲教管理局)

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