マカオLRTタイパ線がマカオ返還20周年記念日前後にかけて運休…政府による特別保安対策への協力で

マカオ初となる本格的な軌道系大量輸送機関(鉄道)として、マカオLRT(Light Rapid Transit)が12月10日に営業運転を開始した。

運営会社のマカオLRT社が12月16日に発表した内容によれば、政府による特別保安作業への協力を理由に、12月18日午後1時から20日の終電までの間、運休するとのこと。21日は始発から運転を再開するとした。

マカオでは、12月20日に返還20周年を迎え、当日及び前後にかけて多数の祝賀イベントが開催されることになっており、中国中央から習近平国家主席らの来訪が予定されている。

タイパ線の沿線には、香港や広東省主要都市との間を結ぶ高速船が発着するタイパフェリーターミナル、年間旅客数約950万人のマカオ国際空港、広東省珠海市の横琴新区との陸路のボーダーにあたるコタイ・イミグレーションといった陸海空の玄関口のほか、返還20周年記念式典の会場となるマカオドームなどの重要施設が存在する。

マカオLRTの運休のほかにも、交通機関では、12月16日から21日にかけて香港とマカオを結ぶターボジェットの減便、12月10日から22日まにかけて港珠澳大橋のルート上にる東人工島に検問所を設置し、香港からマカオ及び珠海へ向かう旅客と車両に対する保安検査を実施している。また、12月14日から22日までマカオ全域でドローンの使用を禁止する措置などが講じられている。

マカオLRTタイパ線の起点となるタイパフェリーターミナル駅に停車中の列車=2019年12月10日本紙撮影

【写真特集】マカオLRTタイパ線の車両、駅施設、路線図など

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