マカオ各所で新年カウントダウンイベント開催…大型IRはエンタメの本場ラズベガス式の派手な演出で観衆魅了

 大晦日から元日未明にかけて、マカオの広場やIR(統合型リゾート)施設などでカウントダウンイベントが開催され、多くの市民や観光客で賑わった。

 このうち、マカオ半島南部に位置するマカオタワー前の西灣湖広場では、地元マカオや香港出身の歌手、タレントらが多数参加するステージショーをメインにしたマカオ政府主催のカウントダウンイベントが開催された。年明けのタイミングで花火の打ち上げもあり、会場は多くの市民や観光客らで賑わった。

 マカオ半島新口岸地区とコタイ地区を中心に建ち並ぶ大型IRでも各施設で趣向を凝らしたカウントダウンイベントが開催された。このうち、米ラスベガスサンズ系のサンズチャイナ社が運営するヴェネチアンマカオとパリジャンマカオでは野外で規模の大きなイベントを開催。ヴェネチアンマカオの壁面を使ったプロジェクションマッピング、パリジャンマカオのエッフェル塔のライトショーのほか、ステージパフォーマンスや花火も盛り込み、エンターテインメントの本場、ラスベガス資本らしい演出で多くの観衆を魅了した。

コタイ地区の大型IRヴェネチアンマカオで開催されたカウントダウンイベント(写真:Sands Resorts Macao)

 マカオでは、依然として西暦よりも農暦の新年(春節、いわゆる旧正月)を盛大に祝う習慣が根強く残るが、21世紀に入って以降、ラスベガス資本の大型IRが相次ぎ進出したことを受けてライフスタイルに変化が生じつつあり、西暦の正月を迎えるカウントダウンイベントを楽しむ動きも一般化している。

 なお、マカオの年末年始のパブリックホリデーは元日のみ。今月25日には春節を迎え、振替休日も含めて5連休(25〜29日)となる。

コタイ地区の大型IRパリジャンマカオで開催されたカウントダウンイベント(写真:Sands Resorts Macao)

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