マカオのIR併設ホテルで発生したぼや、原因はたばこの火の不始末…約1660万円の損害賠償請求へ

 マカオ司法警察局は1月8日、マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)サンズコタイセントラル併設の高級ホテル、セントレジス・マカオの宴会場のストレージルームで1月2日に発生したぼやについて、原因はたばこの火の不始末だったとし、ホテルの外注先建設会社のスタッフの男(30)を逮捕したと発表。

 警察によれば、現場検証の際、多数のたぼこの吸い殻が見つかったことから、たばこの火の不始末が原因とみて捜査を進めていたという。捜査を進めた結果、ぼや発生直前に火のついたままのたばこを地面に投げ捨て、そのまま現場を離れた男がおり、この男の身元を割り出すことに成功したという。ただし、被疑者は警察の調べに対し、協力を拒否しているとのこと。

 ぼやでは資材の山など約6平方メートルが焼けたが、スプリンクラーが作動し、延焼を免れたという。この影響で、ホテル内にいたおよそ70人が避難を余儀なくされた。

 ホテル側は焼けた資材に加え、スプリンクラーが作動したため宴会場の下の階にある厨房機器の一部が水に浸かるなどの被害も出たとして、損害額を122万マカオパタカ(日本円換算:約1660万円)と警察に報告しており、賠償を求める方針を示したとのこと。

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオの統合型リゾート(IR)運営SJMリゾーツ社は4月16日、国際的に権威ある格付け機構として…
  2.  マカオ治安警察局は4月15日、マカオ半島中区の福隆新街にあるホテルの客室に侵入し、現金を盗んだと…
  3.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで4月15日、「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールド…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)などを運営するSJMリゾーツは4月15日、コタイ地区にある同社旗艦…
  5.  マカオで「ウィン」ブランドの統合型リゾート(IR)を運営するウィン社は4月13日、世界中から集ま…

ピックアップ記事

  1.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun