新型コロナウイルス防疫対策で香港とマカオ結ぶフェリーの一部路線が運休に…1月30日から

 中国・湖北省武漢市で集中発生している新型コロナウイルスによる肺炎(通称:武漢原因不明肺炎)について、世界各地で感染拡大に対する懸念が高まる中、中国本土からのインバウンド旅客が多いマカオでも、官民の間で各種防疫対策が進んでいる。

 本稿執筆時点(マカオ時間1月28日午後7時40分)のマカオにおける新型コロナウイルス感染確認数は7件で、いずれも武漢からの旅客。

 マカオ政府海事・水務局は1月28日夜、香港政府の新型コロナウイルス防疫対策強化を受け、香港海事当局が香港の九龍(尖沙咀)及び屯門フェリーターミナルとマカオの外港及びタイパフェリーターミナルの間を往来する高速船について、1月30日午前0時から一時停止すると発表。

 なお、香港の上環及び香港国際空港スカイピアとマカオの外港及びタイパフェリーターミナルの間を往来する高速船については現状維持となるが、需要によって減便となることもあるとした。

 マカオ政府海事・水務局では、高速船運航会社に対して高速船サービスの調整に関する情報の周知を図るよう求めたほか、海路香港へ向かう旅客に対し、最新の運航状況を確認してから出かけること、フェリーターミナル滞在時及び乗船中にマスクを着用するなど、最新の防疫措置に留意し、協力するよう呼びかけた。加えて、安全を考慮し、感染リスクを減らすため、不要不急の外遊は控えてほしいとした。

 香港とマカオの往来については、海路のほかに、港珠澳大橋経由の陸路ルートが存在する。現時点で、港珠澳大橋の香港側とマカオ側を往来するシャトルバスや香港とマカオの市街地を往来するクロスボーダーバスは通常運行を維持している。

香港や広東省各地との間を結ぶ高速船が発着するマカオ外港フェリーターミナルでも厳重な防疫対策が講じられている(写真:マカオ政府海事・水務局)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)グランドリスボアパレス(上葡京)で4月22日、世界…
  2.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業SJMリゾーツ社は4月22日、マカオ特別行政区の成立25周…
  3.  マカオ政府統計センサス局(DSEC)は4月22日、今年(2024年)3月及び1〜3月累計の訪マカ…
  4.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  5.  マカオ治安警察局は4月21日、自動車の運転者と歩行者の安全を確保するため、マカオ域内の各所でキッ…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun