マカオ国際空港、2月1〜16日の旅客数が対前年9割減…離発着回数は7割減=新型コロナウイルス流行の影響下

 中国・湖北省武漢市で集中発生している新型コロナウイルスによる肺炎について、世界各地で感染拡大に対する懸念が高まる中、中国本土からのインバウンド旅客が多いマカオでも、官民の間で各種防疫対策が進んでいる。

 マカオの空の玄関口となるマカオ国際空港でも、空港運営会社にあたるCAMが年初から防疫対策に着手。その後、相次いで防疫対策が強化されている。

 マカオ国際空港発着便では、当初、中国本土や台湾路線を中心に欠航が見受けられたが、2月に入って以降は日本を含むその他路線にも拡大している。

 CAMが2月19日公表した資料によれば、2月1日から16日までの旅客数と離発着回数は前年同時期からそれぞれ9割、7割近くの減少だったとのこと。目下、最大限の防疫対策を講じた上で空港運営を行いながら、流行終息後速やかに復調できるよう、新市場の開拓やプロモーションの準備を進めているとした。

 また、一時ストップしていた旅客ターミナルビル南側拡張工事については、2月18日から再開。施工会社に対し、現場復帰できるのはマカオ滞在14日以上の作業員に限ること、マスク着用、健康申告をさせることを求めているとした。

 昨年(2019年)のマカオ国際空港の年間旅客数は延べ960万人超で過去最多だった。

 本稿執筆時点(マカオ時間2月20日午後1時)のマカオにおける新型コロナウイルス感染確認者数は累計10人で、内訳は7人が武漢からの旅客、3人がマカオ人。このうち武漢からの旅客6人が治癒し退院済み。2月5日以降、現在まで16日連続で新規感染確認ゼロが続いている。

マカオ国際空港における到着旅客に対する体温検査の様子(写真:CAM)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は4月18日、今年(2024…
  2.  マカオ政府衛生局(SSM)は4月17日夜、マカオで今年(2024年)4人目となる在郷軍人病(退役…
  3.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールドカップマカオ…
  4.  このほどマカオのゲーミング規制当局(博彩監察協調局=DICJ)が公表した今年第1四半期(2024…
  5.  このほどマカオ政府財政局(DSF)が公表した最新統計によれば、今年(2024年)3月の住宅売買・…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun