マカオ、複数通貨カード普及拡大でクレカ発行枚数増加続く…決済及び返済総額も対前年プラス継続=19年第4四半期

 マカオ政府金融管理局は2月21日、昨年第4四半期(2019年10〜12月期)のクレジットカード統計を公表。マカオにおける個人向けクレジットカード発行枚数、決済総額及び返済総額はいずれも対前年プラス傾向を維持した。

 昨年第4四半期末時点におけるマカオの認可機構が直接または間接的に発行した個人向けクレジットカードの総数は142万7312枚となり、昨年第3四半期末から1.7%、前年の同じ時期から8.8%のそれぞれ増。増加要因として、ダブルカレンシー(2通貨)及びトリプルカレンシー(3通貨)カードの普及拡大が挙げられる。決済通貨別ではマカオパタカカードが前年の同じ時期から8.0%増の99万6607枚、香港ドルカードが4.1%増の9万7836枚、人民元カードが13.0%増の33万2869枚。

 昨年第4四半期末時点でのマカオの認可機構が発行するクレジットカードの与信総額は昨年第3四半期末から2.7%、前年第4四半期末から13.4%のぞれぞれ増となる397億マカオパタカ(日本円換算:約5540億円)に達した。カード債券総額は30億マカオパタカ(約419億円)あり、このうち支払い先送り分が未収債券の30.0%にあたる9億マカオパタカ(約126億円)。支払い予定日から3ヶ月以上の未収金比率は今年第3四半期末から0.14ポイント上昇の1.61%。

 昨年第4四半期のマカオ発行クレジットカードの決済総額は昨年第3四半期から5.4%上昇、前年の同じ時期から3.7%上昇となる63億マカオパタカ(約879億円)。このうち、キャッシングが2.3億マカオパタカ(約32億円)で、決済総額の3.6%を占めた。このほか、利息及び手数料を含む返済総額は昨年第3四半期から1.7%上昇、前年の同じ時期から6.3%上昇となる62億マカオパタカ(約865億円)だった。

 なお、マカオの人口は約67万人。

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

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