マカオ国際空港旅客ターミナルビル南側拡張工事着工…年間旅客輸送量キャパシティ3割増の1000万人に

 マカオの主要な空の玄関口、マカオ国際空港の運営会社にあたるCAMは3月12日、同月11日に旅客ターミナルビル南側拡張プロジェクトの起工式を行ったと発表。

 CAMの発表によれば、拡張部の延床面積はおよそ1万7000平米、ボーディングブリッジは3本を設置(既存のものを含めて計8本体制)し、完成時の年間旅客輸送量キャパシティは現状の延べ780万人から約3割増の延べ1000万人になる見込みとのこと。落成時期は2021年中頃の予定。

 マカオ国際空港はタイパ島の北東部にあり、ポルトガル統治時代の1995年に開港した。現在は東北及び東南アジアとの短距離路線が主で、LCCの誘致に積極的なことでも知られる。昨年の年間旅客数は対前年16%増の延べ960万人超に達した。年間旅客数が前年を上回るのは2012年以来8年連続、開港以来最多記録の更新は2015年から5年連続のこと。

 ただし、今年1月後半以降、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、多くの路線が運休を余儀なくされており、旅客数は大幅に減少している状況だ。年初に発表した年間旅客数見込みの1035万人の達成は困難とみられる。近日、CAMと航空会社ほか関係各方面との間で終息後の速やかな回復に向けた準備会議も行われているとのこと。

マカオ国際空港旅客ターミナルビル南側拡張部の完成予想イメージ(写真:CAM)

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