マカオ政府がすべての海外に渡航警報レベル2(不要不急の渡航の自粛要請)を発出…地球規模での新型コロナ流行拡大受け

 マカオ政府ツーリズムクライシスマネジメントオフィス(GGCT)は3月19日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が地球規模に拡大している最新状況を踏まえ、すべての海外を対象に海外渡航警報レベル2を発出したと発表。

 これまでに海外渡航警報レベル2が発出されていたのは欧州(オーストリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、イタリア、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スペイン、スロバキア、スロベニア、スウェーデン、スイス、英国)、米州(米国)、その他(エジプト、トルコ、韓国、日本)の32ヶ国で、今回一気に拡大したかたちとなる。

 マカオの海外渡航警報レベルは1〜3の3段階で、数字が大きいほど深刻となる。具体的には、レベル1が当該国・地域における脅威の出現に伴う注意喚起、レベル2は脅威上昇による不要不急の渡航の自粛要請、レベル3は人身安全リスクが極めて高いとする渡航中止及び避難勧告となる。対象となるのは77の国と地域で、中国は含まれない。

 GGCTでは、不要不急の海外渡航の見合わせを強く求めるとし、海外にいるマカオ居民に対しては、当地の政府発表に留意すると同時に、マカオ政府衛生局の防疫手引きを参考にするよう呼びかけている。

マカオ政府が封鎖中の湖北省からマカオ居民を帰還させるため派遣したチャーター機(資料)=2020年3月7日、マカオ国際空港(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  2.  アフターコロナ初年となったマカオの昨年(2023年)通期のカジノ売上(粗収益、Gross Gam…
  3.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)ギャラクシーマカオのイーストスクエアで4月24日、…
  4.  マカオ治安警察局は4月24日、同月22日に路線バスの車内で乗り合わせていた20代の女性の臀部に下…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月24日、マカオ半島新口岸地区にあるマカオグランプリ博物館でレゴ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun