マカオと香港国際空港結ぶ高速船の特別運航に向けた準備進む…在外マカオ人とマカオに滞在する外国人双方の原居地への帰還用
(2020/06/17 09:05 配信)
マカオ政府は6月17日から7月16日までの間、マカオのタイパフェリーターミナルと香港国際空港を結ぶ高速船を特別運航する。
在外マカオ人とマカオに滞在する外国人双方が香港国際空港経由で原居地へ帰還するための措置。香港国際空港からマカオへ向かう便については事前登録を済ませたマカオ居民(マカオ居民IDカード保有者)に限られ、マカオから香港国際空港へ向かう便では、香港国際空港発の航空券を予約済みで、かつ指定の期日までにフェリーチケットを購入するなどの利用条件をクリアする必要がある。マカオと日本の間にもマカオ航空の直行便が存在するが、これまで長期に渡って運休が続いているが、香港国際空港と日本を結ぶフライトは一部運航していることから、この特別便の運航によってマカオ在留邦人の帰国の道が開けることになる。
なお、運航本数は1日あたり2往復、1便あたりの定員は約400人。マカオ発が午前9時と午後7時、香港国際空港発が午後2時と午後11時の予定。運賃は270マカオパタカ(日本円換算:約3600円)となる。
マカオ政府海事・水務局(DSAMA)は6月16日午後、翌17日からの特別便の運航に向けた準備が整ったと発表。高速船の運航は「ターボジェット」と「コタイジェット」が担当し、いずれも運航及び停泊テストを終え、運航開始後は清掃会社によるフェリーターミナル公共エリアの清掃及び消毒作業を強化して臨む予定とのこと。
マカオ居民の到着後の導線については、専用通路を通って独立隔離型の検測ゾーンに向かうかたちで、関連するゾーンの空調は外気モードを採用し、空気の流動性を高めるとした。また、検測ゾーンにおける順番待ちについても人と人の間の距離を十分に確保することで交差感染リスクを軽減させる考え。フェリーターミナルから14日間の隔離検疫実施場所(政府指定ホテル)への移動は、治安警察局がサポートするという。マカオから香港国際空港に向かう利用者についても、専用通路を通って通関、乗船待合室へ向かう流れとのこと。
マカオは新型コロナ防疫対策に成功しており、これまで70日連続で新規感染確認例がゼロとなっている。域内の状況はたいへん落ち着いているといえる。

マカオ(タイパ)と香港国際空港を結ぶ高速船の特別運航に向けた運航及び停泊テストの様子(写真:DSAMA)
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