マカオ政府、香港空港からマカオに向かう在外居民帰還用の高速船特別便利用条件を一部厳格化

 マカオ政府は在外マカオ人の帰国希望に応えるため、6月17日から7月16日までの期間限定でマカオと香港国際空港を結ぶ高速船を特別運航している。

 香港国際空港からマカオへ向かう特別便を利用できるのは事前登録を済ませたマカオ居民(マカオ居民IDカード保有者)のみで、6月24日夕方の記者会見時点の登録者数は1243人に上り、すでに約半数が到着済みだ。

 帰国希望者の滞在先には、新型コロナウイルス感染省の高流行エリアも含まれることから、衛生局では前回の帰国ピーク時(3月下旬から4月頭、この際は香港国際空港から港珠澳大橋を経由する専用バスでの輸送)と同様、帰国者数の一定の割合で輸入例が確認されることもあり得るとしていた。

 6月26日未明、マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターは25日に特別便を利用してフィリピンから帰国した男性1人が到着直後の新型コロナウイルス核酸結果が陽性だったことを明らかにした。マカオにおける新型コロナ新規感染は実に78日ぶりのこと。

 政府新型コロナウイルス感染症対策センターは26日午後、香港国際空港からマカオへ向かう特別便の利用にあたり、流行状況が深刻な6ヶ国(インド、パキスタン、バングラデシュ、インドネシア、ブラジル)からの利用者について、現地の信頼できる医療機関が発行した新型コロナウイルス陰性証明書の提示を必須化すると発表。伝染病予防法に基づく措置で、フェリーの乗員及び乗客の健康を保障するためとした。新条件は即時適用されるという。

在外居民を載せて香港国際空港からマカオ・タイパフェリーターミナルへ到着した特別運航の高速便の初便=2020年6月17日(写真:GCS)

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