広東省・香港・マカオの金融当局が「跨境理財通」をテスト実施…クロスボーダー投資の利便性向上

 中国人民銀行、香港金融管理局、マカオ金融管理局は6月29日、粤港珠大湾区(広東省・香港・マカオで構成されるグレーターベイエリア)において「跨境理財通(クロスボーダーウェルスマネジメントコネクト)」業務をテスト実施することを決定したと発表。

 正式実施の時期やレギュレーションについては、別途規定するとした。

 香港・マカオ居民は跨境理財通を活用することで、中国本土(大湾区内)の銀行に投資専用口座を開設し、銀行が販売する対象の投資商品を購入することができ、中国本土居民については、その逆が可能となる。なお、決済通貨は人民元(クロスボーダー人民元取引)で、資金交換はオフショア市場で完成するという。

 マカオ金融管理局は同日発出したプレスリリースの中で、大湾区居民の個人クロスボーダー投資の利便性が向上し、人民元のクロスボーダー流動と使用の増に繋がることから、銀行にとって新たな商機をもたらすものだと期待を示した。

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

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