マカオ行政長官「経済の適度な多元化が政府の目標」…コロナ禍でカジノ産業への過度な依存が浮き彫りに

 マカオ特別行政区の賀一誠(ホー・ヤッシン)行政長官は8月16日、訪問先の北京で中国国家発展改革委員会の何立峰主任との会議に臨んだ。

 賀長官は会談において、この度のコロナ禍によってマカオの単一産業への依存の弊害が顕著に現れたとし、経済の適度な多元化による発展を目指すことを決心し、これを目標とする考えを示したとのこと。ここでいう単一産業とはカジノ産業を指す。賀氏は7月に開催されたマカオ特別行政区経済発展委員会2020年全体会議でもカジノ産業への過度な依存からの脱却を図るとしていた。

 何主任は国家発展改革委員会としてマカオ経済の適度な多元化という目標を高く評価しており、各プロジェクトの実践的な推進、(広東省)珠海市とマカオの協力による横琴新区の共同開発事業をより良いものとし、マカオの長期的な発展余地を広げるため、新たな原動力を注入すると応えたという。

訪問先の北京で中国国家発展改革委員会の何立峰主任との会議に臨む賀一誠マカオ特別行政区行政長官=2020年8月16日、北京(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局は4月23日夜、マカオで「人食いバクテリア」と呼ばれる細菌のひとつ、ビブリオ・バ…
  2.  このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2024年)1〜3月累計の歳…
  3.  今年(2024年)6月23日から7月3日にかけて、マカオでISF(国際学校スポーツ連盟)「ワール…
  4.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)グランドリスボアパレス(上葡京)で4月22日、世界…
  5.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業SJMリゾーツ社は4月22日、マカオ特別行政区の成立25周…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun