今秋開催のマカオGP、海外から参戦のドライバーとチームスタッフにマカオ到着後14日間の隔離検疫求める

 毎年11月に開催されているモータースポーツの祭典「マカオグランプリ(マカオGP)」。主催のマカオ政府体育局とマカオグランプリ組織委員会が9月11日に記者会見し、第67回大会を11月19日から22日にかけて開催すると発表した。

 ただし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行が続く中、フォーミュラ3(F3)をフォーミュラ4(F4)で代替するなど看板レースに大幅な変更もあり、例年のような規模にはならない見通しだ。

 マカオでは、現在も厳格な新型コロナ防疫対策が講じられている。目下、中国本土、香港、台湾旅客については新型コロナウイルス核酸検査(PCR検査)陰性証明書の提示やマカオ到着後14日間の医学観察(隔離検疫)を受けるといった諸条件を設けた上で入境を認めているが、外国人旅客については入境禁止となっている。

 マカオ政府体育局は9月12日、前日発表した海外から参戦するドライバー及び随行チームスタッフに対する防疫措置の適用について社会的関心が寄せられたことを踏まえ、より具体的な補足説明資料を公表した。

 まず、海外から参戦するドライバー及び随行チームスタッフはマカオの防疫措置を遵守することが必須であるとした。具体的には、マカオ行きの交通機関を利用するにあたっては出発前に現地当局認可検査機関による新型コロナ核酸検査で結果が陰性であり、その証明書の取得すること、マカオ到着後はイミグレーション施設から医学観察施設(マカオ政府指定のホテル)へ直接移動し、そこで14日間の隔離検疫を受けること、隔離検疫期間中に新型コロナ感染が確認されなければ出場が認められ、会期中もマカオ衛生当局が定めた防疫ガイドラインを遵守することを挙げた。

 また、第67回大会に参戦を予定しているドライバーの数は約200人と見込んでおり、このうち大半が中国本土、アジア地区、香港、マカオからであるとし、海外あるいはヨーロッパからのドライバーは主に「マカオモーターサイクルグランプリ」への参戦で、全体に占める割合は極めて小さく、ドライバーと随行チームメンバーの数も必要最小限に抑えることを求めるとした。

 体育局では、大会の安全運営のため、すでに複数のバックアップ計画を準備しているとし、新型コロナ流行状況を注視しながら、衛生当局によるガイドラインに沿って、大会の防疫措置を適宜調整していくとのこと。

マカオグランプリのイメージ(写真:マカオ政府体育局/マカオグランプリ組織委員会)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は4月20日、シンガポールからマカオへ向かう航空機内で別の客の荷物から現金を盗ん…
  2.  マカオ司法警察局は4月18日、架空の詐欺被害をでっち上げたとしてマカオを訪れていた中国人(中国本…
  3.  マカオ政府衛生局は4月19日夜、「人食いバクテリア」と呼ばれる細菌のひとつ、ビブリオ・バルニフィ…
  4.  マカオ政府統計調査局は4月19日、今年(2024年)2月の飲食業と小売業に関する景気調査結果を公…
  5.  4月19日付のマカオ特別政府区公報に「不動産需要管理に関する税制措置の撤廃」法が掲載され、翌日(…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun