マカオと深セン蛇口港を結ぶ高速船が増便へ…マカオと中国本土の往来制限緩和受け半年ぶり運航再開後の状況順調で

 マカオと中国本土における新型コロナ流行状況が落ち着いたことを受け、両地の往来に係る水際措置が段階的に緩和されている。

 9月10日からマカオの外港フェリーターミナル及びタイパフェリーターミナルと広東省深セン市の蛇口港を結ぶ高速船の運航が約半年ぶりに再開された。運航本数は外港、タイパ発がそれぞれ1便ずつ。

 マカオ政府海事・水務局(DSAMA)は9月13日、同月14日から同高速船の運航本数を1日あたり2便ずつに増便すると発表。高速船の運転再開後の最初の2日間の状況は概ね順調で、1日あたりの平均利用客数は約200人だったとし、市民と旅客の両地間の往来を正常化し、利便性を向上させるための事前計画に沿った措置とした。21日以降は4便ずつに増便を予定しているとのこと。

 高速船の利用にあたっては、直近7日以内の新型コロナ核酸検査(PCR検査)陰性証明書及び「健康コード」(広東省衛生当局の指定ウェブサイトで直近の滞在歴、新型コロナ患者との接触歴の有無、発熱や咳といった症状の有無、連絡先を入力して生成されるもの)の提示など水際措置で定められた諸条件をクリアする必要がある。また、乗客は乗船中のマスクの着用が必須とされ、運航会社はマスク未着用者の乗船を拒否する権利を有する。

 マカオと広東省を結ぶ航路については、マカオ・内港と広東省の珠海・湾仔を結ぶ渡し船の運航も8月20日から再開され、段階的に増便されている。

マカオと深センを結ぶ高速船の乗客に対する検温の様子(写真:DSAMA)


マカオと深センを結ぶ高速船(写真:DSAMA)

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