マカオ司法警察局がカジノスタッフを対象とした防犯能力向上のためのワークショップをSJMホールディングスと合同開催

 マカオ司法警察局は9月18日、同月17日午前にカジノの前線の職場に勤務するスタッフの防犯意識及び能力向上を目的としたワークショップをカジノ運営大手のSJMホールディングス社と合同開催したと発表。

 SJMホールディングスは「リスボア」ブランドのカジノ施設のほか、複数の中小規模のホテル内にサテライトカジノを展開している。司法警察局は過去にも複数の事業者と合同で同様のワークショップを開催した実績がある。

 今回のワークショップでは、司法警察局から講師役としてカジノ・経済犯罪捜査に従事する刑事ら12人、SJMホールディングス側からは警備、監視・調査、マーケティング、ゲーミングテーブル、財務などの各部門から44人が参加。講師から司法警察局の組織と機能、マカオのカジノ施設内及び周辺エリアにおいてよく見られる犯罪の種類とそれに関連する刑法知識のほか、カジノ、偽造紙幣、振り込め詐欺、オンラインデート詐欺、マネーロンダリングといった犯罪をどのように抑止するか、警察に通報するか、捜査協力するかなどについて講義形式で紹介した後、小グループに分かれ、座談会形式で刑事と参加者が仕事や生活の中で遭遇する治安に関する問題やその対応についてのミーティングを行い、防犯意識と能力の向上を図ったとのこと。この経験を友人や家族とも共有してほしいとした。

 司法警察局では、今後もカジノ関連犯罪の予防と取り締まりに全力を尽くすと同時に、カジノ業界との協力を密にし、警察と民間の協力体制の下、カジノ及び周辺エリアにおける治安秩序に維持に取り組んでいくとした。

マカオ司法警察局がSJMホールディングス社と合同開催した防犯能力向上のためのワークショップ=2020年9月17日(写真:マカオ司法警察局)


マカオ司法警察局がSJMホールディングス社と合同開催した防犯能力向上のためのワークショップ=2020年9月17日(写真:マカオ司法警察局)

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