北京・王府井でマカオ観光プロモーションイベント開催…中国本土とマカオの往来制限緩和受け

 マカオと中国本土における新型コロナ流行状況が落ち着いたことを受け、7月中旬から両地の往来にかかる水際対策が段階的に緩和が進んでいる。

 7月15日から両地の間で水際対策が一部緩和(新型コロナウイルス核酸検査の陰性証明書の提示などの条件付きで14日間の隔離検疫を免除)されたほか、中国本土居民を対象にしたビザに相当するマカオ渡航許可(個人・団体観光旅行)の申請についても、当初は広東省に限定されていたが、9月23日から中国本土全域に拡大された。

 マカオ政府旅遊局(MGTO)では、マカオ渡航許可申請が中国本土全域で再開されたことを受け、中国本土におけるマカオへの注目を集める目的で北京の銀座とも呼ばれる繁華街、王府井(ワンフージン)のメインストリートで観光プロモーションイベント「北京マカオウィーク」を開催している。

「北京マカオウィーク」開幕式の様子=2020年9月26日、北京・王府井(写真:MGTO)

 マカオウィークの開催期間は9月26日から29日までの4日間。登録から15周年を迎えた世界遺産(マカオ歴史市街地区)をはじめ、メイドインマカオの商品、マカオ独特の文化、グルメ、スポーツ催事、エンターテインメンチコンテンツなどを紹介している。また、大型IR(統合型リゾート)やマカオ航空などの企業もブースを出展。官民が一体となってマカオの多種多様な見どころをアピールする機会となっている。

 国際観光都市として知られるマカオ経済はコロナ禍でインバウンド旅客が激減したにより大打撃を受けている。中国本土からのインバウンド旅客が約7割を占めることから、マカオ渡航許可申請の全面再開に対する期待は大きい。

「北京マカオウィーク」のスポーツ催事ブースを視察するVIPゲストら=2020年9月26日、北京・王府井(写真:MGTO)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府経済・科技発展局は4月17日、昨年第4四半期(2023年10〜12月期)の工業輸出状況…
  2.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールドカップマカオ…
  3.  マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は4月18日、今年(2024…
  4.  マカオ政府衛生局(SSM)は4月17日夜、マカオで今年(2024年)4人目となる在郷軍人病(退役…
  5.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールドカップマカオ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun