マカオ大学キャンパス内で現地初の自動運転バス実証実験スタート

 マカオで初めてとなる自動運転バスの実証実験がマカオ大学キャンパス内で10月23日からスタートした。

 今回の実験はマカオ大学科技学院と中国のハイテク総合研究機関にあたる中国科学院、中国IT大手の百度(バイドゥ)、マカオ通信大手の澳門電訊(CTM)が共同で展開するもの。マカオ科学技術発展基金も資金面でサポートしている。

 実験で使用される自動運転バスは中国のバスを中心とする商用車メーカー、安凱汽車製。全長6.6メートル、実験開始時点での乗客キャパシティは8人で、今回の実験では時速20キロで走行するが、最高速度は40キロとのこと。バスは運転士によるマニュアル操作とAIを活用した自動運転の切り替えが可能で、実験では規定ルートを自動運転で走行するが、監督のため運転士が乗務するという。今後、マカオ大学の学生及び教員、市民への試乗機会も検討しているとした。

 マカオ大学では、今回の実験を通じて得られたデータの分析及び研究を通じ、将来の公道走行に向けた準備を進めたい考えを示している。

マカオ大学キャンパス内で自動運転バスの実証実験がスタート=2020年10月23日(写真:University of Macau)

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