中国の大学、2021年度入試のマカオ学生向け特別枠が98大学1215人分に…前回から枠増える=原則全学部が対象

 中国本土の一部の大学にはマカオのセカンダリースクール(日本の高等学校に相当)から進学を希望する生徒のための「マカオ保送生」と呼ばれる特別枠が存在し、清華大学や復旦大学などの超名門校、医学、科学技術、芸術といった専門分野のトップ校も含まれることから、近年人気が上昇しているという。

 マカオ政府高等教育局は10月29日、来年度(2021年度)のマカオ保送生の受け入れ大学数が前年から3校増の98大学(華僑向けの暨南大学と華僑大学は含まず)、人数枠は30枠増の1215人分に決まったことを明らかにした。近年、対象校数、枠数とも増加が続いている。原則的に全ての学部が対象になるとのこと。人数枠は来年度の卒業見込み者数の約4割にあたり、チャンスは大きい。

 マカオ保送生入試に出願できるのは有効なマカオ居民IDカード及び中国本土との往来のための回郷証と呼ばれる身分証の両方を持ち、高校3年2学期までの学業成績が優秀かつ素行優良な生徒に限られ(各高等学校は卒業見込み学生総数の最大40%まで推薦可)、マカオで来年1月16日に実施される統一試験の結果によって選抜される。願書に記入できる希望進学先は1大学のみで、学部は最大4つまで選択可。なお、第1志望が不合格となった場合(合格発表は試験翌日)、合格発表後に空き枠のある大学・学部を対象にした再チャレンジ試験(第1志望の合格発表翌日実施)も用意されている。今年は1065人が試験に臨み、合格者は966人(うち第1志望合格が892人)だった。

 今年1月に実施された今年度の保送生入試にチャレンジした生徒の数は1065人、合格者は966人(うち第1志望合格が892人)だった。

マカオ歴史市街地区にあるモンテの砦から望む町並み(資料)=2020年4月本紙撮影

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