マカオ、20年10月の対外商品貿易統計公表…輸入総額対前年32.9%増=コスメや香水がけん引
(2020/11/28 10:58 配信)
マカオでは世界規模の新型コロナウイルス感染症流行の影響により今年2月頃から経済活動の縮小が続いている。
マカオと中国本土における流行状況が落ち着いたことを受け、7月中旬から段階的に両地の往来制限が緩和されている。9月末までに中国本土からマカオへの渡航許可(ビザに相当)の発給も全面再開されたことを受け、インバウンド旅客が回復する中、このところ輸入については改善傾向にある。
マカオ政府統計調査局は11月27日、今年(2020年)10月の商品貿易統計を公表。
10月の商品輸入総額は前年同月から32.9%増の115.6億マカオパタカ(日本円換算:約1512.4億円)だった。品目別では、コスメティック・スキンケア用品、香水、ハンドバッグ・財布がそれぞれ3.1倍、1.0倍、76.1%増。一方、カジノ用製品、携帯電話、ゴールド製ネックレスはそれぞれ80.4%、56.8%、41.9%減。貨物輸出総額は32.4%減の7.9億マカオパタカ(約103.4億円)。このうち、マカオ製の商品の輸出は10.8%減の1.1億マカオパタカ(約14.4億円)で、品目別ではペストリーが66.6%減。再輸出については35.0%減の6.8億マカオパタカ(約89.0億円)で、品目別では機械設備・パーツが67.1%減。10月の商品貿易赤字は107.7億マカオパタカ(約1409.0億円)。

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影
今年1〜10月累計の商品輸入総額は前年の同じ時期から7.1%減の674.5億マカオパタカ(約8824.5億円)、輸出は18.1%減の86.5億マカオパタカ(約1131.7億円)、貿易赤字は620.4億マカオパタカ(約8116.7億円)。
1〜10月の主要輸出先内訳は、香港が13.5%減の59.0億マカオパタカ(約771.9億円)、中国本土が3.2%増の13.5億マカオパタカ(約176.6億円)、米国が1.2倍増の4.6億マカオパタカ(約60.2億円)、EUが4.4%減の1.5億マカオパタカ(約19.6億円)。ポルトガル語圏諸国向けの輸出は7.3倍増の1048万マカオパタカ(約1.4億円)に。品目別では、非紡績商品が25.0%減の72.9億マカオパタカ(約953.8億円)、紡績品・衣類は61.5%増の13.6億マカオパタカ(約177.9億円)。
輸入品の原産地別では、中国本土が17.2%減の205.5億マカオパタカ(約2688.6億円)、EUが2.3%減の194.5億マカオパタカ(約2544.6億円)。輸入元別では、中国本土が15.9%減の100.0億マカオパタカ(約1308.3億円)。品目別では、消費財が3.9%減の483.9億マカオパタカ(約6330.9億円)。このうち、腕時計が40.7%減の32.3億マカオパタカ(約422.6億円)、ゴールド製ネックレスが61.7%減の19.7億マカオパタカ(約257.7億円)、コスメティック・スキンケア用品が148.1%増の133.8億マカオパタカ(約1750.5億円)、燃料・潤滑油が27.9%減の43.9億マカオパタカ(約574.3億円)、携帯電話が40.3%減の24.1億マカオパタカ(約315.3億円)、建築資材が11.1%増の15.3億マカオパタカ(約200.2億円)だった。
1〜10月累計の対外商品貿易総額は前年同時期から8.5%減の761.0億マカオパタカ(約9956.1億円)。
産業・経済
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