マカオ、大晦日のインバウンド旅客数が11ヶ月来最多の3万人超を記録…隔離検疫なし往来可となった中国本土旅客が回復傾向

 マカオ政府旅遊局(MGTO)は1月5日、今年の元旦前後4日間(12月31日〜1月3日/木〜日曜)のインバウンド旅客数及びホテル関連統計を公表。

 4日間の1日平均インバウンド旅客数は2万1242人(うち中国本土旅客が占める割合は92.4%)で、10月から13.1%、11月から0.1%のそれぞれ増、12月通しからは1.0%源だった。ホテル客室稼働率は67.2%で、10月から27.4ポイント、11月から23.3ポイント、12月通しから15.1ポイントのそれぞれ上昇で、劇的な改善だった。また、単日のインバウンド旅客数では、12月31日に3万0747人を記録し、新型コロナウイルス感染症の影響下、直近11ヶ月最多。2番目に多かったのは11月20日(第67回マカオグランプリ初日)の2万8247人、3番目は12月25日(クリスマス)の2万7555人。

 マカオと中国本土における新型コロナウイルス感染症の流行は落ち着いており、7月中旬以降、両地の間の往来制限は緩和が続いている。9月末までに中国本土全域でビザに相当する訪マカオ許可の申請も再開されたことから、MGTOが中国本土向けにマカオが安全でレジャーに最適なデスティネーションで、隔離検疫不要で訪問可能といった内容を前面に押し出したインバウンド誘致プロモーションを展開している。

 中国本土との往来制限緩和後もマカオでは新型コロナ新規感染確認ゼロを維持。中国本土(随時更新される中リスクエリアを除く)からマカオへの渡航にあたって隔離検疫は免除されるが、直近7日以内の新型コロナウイルス核酸検査陰性証明の提示や健康申告などの条件を満たすことが必須となる。

マカオの観光名所、世界遺産「聖ポール天主堂跡」前で写真撮影を楽しむ若い世代のインバウンド旅客ら(写真:MGTO)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオは長く本格的な鉄道が存在しなかったが、2019年12月に新交通システム「マカオLRT」タイ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月18日、今年第1四半期(2024年1〜3月)のマカオのツーリズ…
  3.  マカオ政府経済・科技発展局は4月17日、昨年第4四半期(2023年10〜12月期)の工業輸出状況…
  4.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールドカップマカオ…
  5.  マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は4月18日、今年(2024…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun