「ミシュランガイド香港マカオ」2021年最新版の星獲得店発表…マカオの18店が星獲得、前回から1増3減

 ミシュラン社は1月27日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュランガイド香港マカオ」2021年最新版の星獲得リストをオンライン中継形式で発表した。

 同タイトルは2009年の創刊。以降は毎年更新版が出版されており、2021年で13年目を迎える。

 マカオでは、マカオ半島中心部に位置する大型カジノリゾートホテル、グランドリスボア内のロブション・オ・ドーム(コンテンポラリーフレンチ)とエイト(中国料理)、コタイ地区の大型カジノIR(統合型リゾート)シティ・オブ・ドリームズ マカオ内のジェード・ドラゴン(広東料理)の3店が前年に続いて三つ星を獲得。グランドリスボアはマカオで唯一となる1つ屋根の下に2つの三つ星レストランを擁するホテルのポジションを維持した。

 2021年最新版において、マカオで星を獲得したレストランの数は前回版から1店増、3店減の18店。新たに星を獲得(初登場)したのはウィンパレスのウィンレイ・パレス(広東料理)で、評価は一つ星。星の格上げ、格下げはなかった。このほか、ロブション・オ・ドームは創刊以来13年連続で三つ星をキープする唯一のレストランとなっている。なお、今回星を獲得した18店すべてがIR(統合型リゾート)などカジノを併設した施設内に入っており、マカオならではの特色といえる。

「ミシュランガイド香港マカオ」のイメージ(写真:Michelin)

 ミシュランガイド香港マカオ2021年版で星を獲得したマカオのレストランのラインナップは以下の通り。(欧文店名のアルファベット順)

三つ星
■ジェード・ドラゴン(広東料理)シティ・オブ・ドリームズ マカオ内
■ロブション・オ・ドーム(コンテンポラリーフレンチ)グランドリスボア内
■エイト(中国料理)グランドリスボア内
※前年から変動なし。

二つ星
■アラン・デュカス・アット・モーフィアス(コンテンポラリーフレンチ)シティ・オブ・ドリームズ マカオ内
■風味居(湖南・四川料理)スターワールドホテル内
■ゴールデン・フラワー(中国料理)ウィンマカオ内
■泓(マカオ)(日本料理)ウィンマカオ内
■シーチュアン・ムーン(四川料理)ウィンパレス内
■ウィンレイ(広東料理)ウィンマカオ内
※シティ・オブ・ドリームズ マカオ内のザ・テイスティングルーム(コンテンポラリーフレンチ)が閉店のため選外となり、前年から1店減。

一つ星
■麗軒(広東料理)ザ・リッツカールトンマカオ/ギャラクシーマカオ内
■オット・エ・メッツォ・ボンバーナ(イタリアン)ギャラクシーマカオ内
■パールドラゴン(広東料理)スタジオ・シティ内
■ザ・ゴールデン・ピーコック(インド料理)ヴェネチアンマカオ内
■ザ・キッチン(ステーキハウス)グランドリスボア内
■ティムズ・キッチン(広東料理)ホテルリスボア内
■ウィンレイ・パレス(広東料理)ウィンパレス内 ※初登場
■帝影樓(広東料理)アルティラマカオ内
■紫逸軒(広東料理)フォーシーズンホテルマカオ内
※前年から1店増、2店減。シティ・オブ・ドリームズ マカオ内のShinji by Kanesaka(寿司)とAIAタワー内の帝皇樓(広東料理)が選外に。前者は閉店、後者は前年までカジノを併設しない商業ビルに入る唯一の星獲得店だった。

 このほか、2021年版のではレストランのサステナブルな取り組みを評価する新カテゴリー「グリーンスター」が新登場。香港とマカオからそれぞれ1店ずつ選出された。マカオから選ばれたのは、公立のツーリズム専門教育期間にあたるIFT(マカオ旅遊学院)が運営する教育実習施設を兼ねたIFTエデュケーショナルレストラン(マカオ料理)。同店は1月18日に先行発表されたコストパフォーマンスが高いレストラン(香港マカオ版では前菜、メインディッシュ、デザートのセットコースで400香港ドル/マカオパタカ=約5200円以下が基準)をピックアップする「ビブグルマン」カテゴリーにも入選している。

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