香港、2/18の新型コロナ新規感染確認数8人…再び1桁台に、ワクチン接種開始日決まる

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いている。

 香港政府の発表によれば、2月18日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数が前日から8人減の8人だった。第4波下最少となった2月16日と同数で、2日ぶりに1桁台となった。内訳については、すべて市中感染で、前日からは4人減。感染経路不明は前日から7人減の3人で、こちらも2日ぶりの1桁台に。

 過去14日間累計では、新規感染確認が282人で、その8割超を占める市中感染のうち感染経路不明は83人とのこと。

 ここまでの香港における累計感染確認数は1万0821人、退院者数は1万0298人、死者数は197人。

 最近の感染確認者数は増減を繰り返しながらも第4波下では低位にある。香港当局は、感染者が複数出現したビル(マンション)の住民に対する強制検査、感染確認者の集中する特定区域を対象とした局地ロックダウン、飲食店の同卓人数や営業時間を制限したり特定業種の営業を禁止するソーシャルディスタンス措置、公共エリアにおけるマスク着用義務化などの施策を講じて対応してきた。ソーシャルディスタンス措置については、18日から一部緩和となる。

 このほか、香港政府公務員事務局の聶徳権(パトリック・ニップ)局長は18日、新型コロナウイルスワクチンに関して、中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)の緊急使用許可が批准され、第一便の100万回分が19日午後にも香港に到着予定であることを明らかにした。高リスク群を優先接種対象とし、23日から予約を受け付け、26日から接種を開始する予定とした。さらに、中国の復星医薬が代理となるビオンテック製のmRNAワクチン「Comirnaty」の第一便100万回分についても2月末までに到着予定という。聶局長は、接種を受けることは強制ではなく、個々人の判断に委ねられるとした。

 香港と海を隔てて隣にあるマカオでは、2月9日からワクチン接種がスタートしている。マカオ政府は3種類のワクチンを購入しており、このうち中国医薬集団(シノファーム)の不活化ワクチンの第一便が到着済み。ワクチン接種初日、第1号接種者となったのはマカオ特別行政区の首長、賀一誠(ホー・ヤッシン)行政長官だった。香港特別行政区の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官についても、科興控股生物技術製のワクチン接種を受ける意向を示している。

香港特別行政区のイメージ(資料)—本紙撮影

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