マカオの海外労働者用身分証「ブルーカード」が新版に…耐用性と偽造防止加工を強化

 マカオ治安警察局は2月24日、同局公式SNS上でマカオで就労する海外労働者用の身分証(通称「ブルーカード」)について、3月14日から新版に切り替えるとアナウンスした。

 新版では耐用性と偽造防止加工を強化したとし、社会の発展と政府機関が推進する電子政務へ対応するためICチップを内蔵した非接触型になるとのこと。

 現行版との違いとして、券面に有効期限が記載されないことが挙げられる。スマートフォンで券面記載の二次元バーコードを読み取ることで治安警察局の専用サイトにつながり、すぐに確認できるといい、ほかにも複数の確認方法を用意するという。有効期限の記載がなくなることで、更新時に同じカードを継続使用することができ、これまでかかっていた更新カードの発行手続き費用が必要なくなるほか、カードを受け取りに出向く手間も省くことができるメリットがあるとした。

 なお、現行のブルーカードは有効期限が満了するまで有効のため、今すぐ新版に切り替える必要はないとのこと。

 マカオの総人口は約68万人で、海外労働者が占める割合は約27%となっている。

マカオの新版「ブルーカード」の見本(写真:マカオ治安警察局)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は4月20日、シンガポールからマカオへ向かう航空機内で別の客の荷物から現金を盗ん…
  2.  マカオ司法警察局は4月18日、架空の詐欺被害をでっち上げたとしてマカオを訪れていた中国人(中国本…
  3.  マカオ政府衛生局は4月19日夜、「人食いバクテリア」と呼ばれる細菌のひとつ、ビブリオ・バルニフィ…
  4.  マカオ政府統計調査局は4月19日、今年(2024年)2月の飲食業と小売業に関する景気調査結果を公…
  5.  4月19日付のマカオ特別政府区公報に「不動産需要管理に関する税制措置の撤廃」法が掲載され、翌日(…

ピックアップ記事

  1.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun