マカオ、2021年1月のホテル客室稼働率は40.3%…前月から12.8pt下落

(2021/03/02 08:43 配信)

産業・経済

 マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリをはじめとした大規模イベントが数多く開催されるアジア有数の国際観光都市として知られる。

 マカオの年間訪マカオ外客数(インバウンド旅客数)は一昨年(2019年)には延べ(以下同)3940万6181人に上ったが、昨年(2020年)は対前年85.0%減の589万6848人にとどまった。昨年1月下旬から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)防疫対策の一環として入境制限を含む厳格な水際措置が講じられらことが主要因。ただし、マカオと中国本土における流行状況が落ち着いてきたことを受け、昨年7月15日から両地の間で水際対策が一部緩和(新型コロナウイルス核酸検査の陰性証明書の提示などの条件付きで隔離検疫を免除)された上、中国広東省珠海市居民及び広東省居民を対象にしたビザに相当するマカオ渡航許可(個人・団体観光旅行)の申請受付がそれぞれ8月12日、26日から再開、9月23日から中国本土全域に拡大した。これと並行してマカオと中国各地を結ぶ海路、空路の交通アクセスも元に戻りつつある状況。

 今年1月のインバウンド旅客数は前年同月から80.5%減の55万6765人で、前月からは15.6%減。中国本土との往来制限緩和後、復調傾向が続いていたが、9ヶ月ぶりに対前月マイナスとなった。1月から2月中旬にかけて、中国本土の複数地域で市中感染の再出現があり、移動を控えるよう呼びかけがあったことが影響したものとみられる。

 マカオ政府統計調査局は3月1日、今年1月のホテル宿泊客関連統計を公表。同月の平均ホテル客室稼働率(新型コロナの影響で一時休業中及び隔離検疫用ホテルの客室分は含まず、以下同)は40.3%で、前年同月から40.7ポイント(pt)の下落となった。前月からも12.8pt下落。

 ホテル等級別では、5つ星が前年同月から44.0pt下落の39.2%、4つ星が33.2pt下落の45.1%、3つ星が38.7pt下落の43.5%、2つ星ホテルが32.8pt下落の29.0%、ペンサオンが28.3pt下落の30.3%。なお、5つ星ホテルの供給客室数が12.9%減、4つ星ホテルが4.1%増、3つ星ホテルが4.6%増、2つ星ホテルが27.7%増、ペンサオンが9.7%増だった点も考慮する必要がある。

 今年1月末現在、マカオで営業中のホテル数は前年同時期から2軒減の120軒、供給客室数は6.1%減の3.56万室あり、このうち5つ星ホテルが4軒減の32軒で、供給客室数は全体の60.1%を占める2.14万室。

 今年1月のマカオのホテル宿泊客数は前年同月から58.6%減の44.7万人。中国本土旅客は前年同月から52.5%減、前月からも24.2%減となる37.3万人だった。地元マカオ市民によるステイケーション利用が稼働率の下支えに寄与していることも明らかで、1月のマカオ居民(マカオ居民IDカード保有者)の宿泊者数は前年同月から0.7%増の4.9万人。ホテル宿泊客の平均滞在時間は前年同月から0.2日延びて1.7日に。

 なお、中国本土で大型連休となる春節ゴールデンウィーク7日間(2月11〜17日)のインバウンド旅客数は前年同時期から65.3%減の9万0615人、平均ホテル客室稼働率は前年同時期から4.6pt下落の48.3%にとどまっている。中国本土における市中感染の再出現は2月下旬に落ち着いており、この状況が維持できれば、マカオのインバウンド旅客数及びホテル客室稼働率は3月以降に再び回復に転じる可能性がある。

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景(資料)=2020年7月本紙撮影

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