マカオのサンシティグループが和歌山IRのRFP入札プロセスから撤退

 日本版IR(統合型リゾート)をめぐっては、大都市から地方まで、全国で複数の自治体が立候補する方針を示しており、各候補地で開発と運営を担う事業者(オペレーター)については国内外の事業者が参入に名乗りを上げている。

 マカオからも、総合エンターテインメント企業のサンシティグループが和歌山への進出を目指し、事業者公募(RFP)入札プロセスに参加していた。

 サンシティグループの日本法人にあたるサンシティグループ ホールディングス ジャパン社は5月12日、参加していた「和歌山県特定複合観光施設設置運営事業」(IR事業)における事業者公募から撤退することを正式決定したと発表。

 理由について、同社が公式ホームページ上に掲出したアルビン・チャウ代表取締役のコメントによれば、「新型コロナウイルス感染拡大による業界への甚大な影響と、世界中の膨大な数の企業における不確実性は今後も長期にわたり続く恐れがあること、また日本のIR区域認定手続においては、当初の予定よりも大幅に時間を要すると想定される中で、未だに多くの事柄が不透明であることなど、事業者としてのリスクを鑑み、熟考の上で厳しい決断をするに至った」とのこと。

サンシティグループ(資料)—本紙撮影

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