中国、南京空港で発生のクラスターが広東省含む各地へ拡散…新型コロナ=7/24

(2021/07/25 09:59 配信)

珠江デルタ

 中国の南方にあり、香港やマカオと接する広東省、中でも広州市と仏山市を中心に5月下旬から新型コロナウイルス感染症の再流行が出現。厳格な防疫措置が奏功し、6月末までに一旦終息した。

 中国本土では、このところ雲南省において市中感染及び輸入性感染確認例が相次いでいるほか、近日では江蘇省南京市にある南京禄口国際空港でクラスターが発生し、空港周辺エリアを中心に防疫措置の引き締めが進んでいる。

 広東省内では、リバウンドや輸入例に対する警戒は続くものの、各地の状況に応じて各種防疫措置の調整(緩和)、それに伴う正常化が進んでいたが、中山市内で南京空港含む江蘇省訪問歴のある女性1人の無症状感染が確認されたことを受けて、患者が省内でバスや鉄道を利用して通過、滞在した珠海市、中山市で防疫措置の引き締めが図られるなど、警戒が高まっている。

 中山市では7月23日から市内全域を対象とした全民PCR検査を店内している。24日午前11時までに延べ546万人超が検査を受け、結果は全員陰性だったとのこと。重点エリアについては、今後も複数回の検査が実施されるという。

 広東省衛生健康委員会が7月25日朝に発表した内容によれば、24日全日の省内における新型コロナの市中感染確認例は1人で、23日に無症状感染が明らかとなった南京空港含む江蘇省滞在歴がある女性患者が感染確認に転じたものとのこと。

 この日の省内における輸入例は感染確認が2市(広州、仏山)で5人、無症状感染が3市(広州、仏山、清遠)で8人。

 広東省の7月24日24時時点までの累計感染確認報告例は2845人(輸入例1278人)で、66人が医師による治療を受けている状況という。

 雲南省では、24日の市中感染確認が1人。市中感染確認の出現は3日ぶりとなる。輸入性は感染確認が6人(無症状から転じた1人含む)。

 江蘇省の24日の市中感染確認は2人で、いずれも南京空港のクラスター関連。同空港を経由して各地へ向かった人への伝播も確認されている。上述の広東省中山市のケースのほか、24日には14日に南京空港で食事をしたという女性が遼寧省瀋陽市で感染確認された。この女性の父母も同日無症状感染が確認され、3人とも入院して隔離治療が行われているとのこと。

 7月24日24時時点の中国全土の感染確認者数は692人で、うち17人が重症。無症状の患者437人が医学観察下にあるという。

 マカオと広東省の間は人の往来も多いことから、マカオ政府は矢継ぎ早に水際措置の強化と域内における防疫措置の調整などの対策を講じてきたが、状況の緩和に伴い措置の見直しが続き、7月10日をもって再流行前と同水準(直近7日以内の新型コロナPCR検査陰性証明提示など一定の条件を満たせば隔離検疫免除で往来可能)にまで戻った。今回無症状感染者が出現した中山市は広東省の中でもマカオに近い珠江西岸に位置しており、マカオ衛生当局は中山市滞在歴のある人に対する入境時のPCR検査陰性証明の有効期間を48時間以内にするなど、防疫措置の引き締めを行っている。さらに、雲南省の一部のほか、南京空港におけるクラスター及び拡散先となる江蘇省南京市の一部(南京国際空港及びその周辺)、遼寧省瀋陽市の一部、四川省綿陽市の一部についても中リスク地域に指定し、マカオ入境時に14日間の隔離検疫が必須とした。

 深セン市と陸で接する香港では、5月下旬に流行第4波が終息。以降、47日にわたって市中における伝播の出現はなく、輸入関連性事案が4人確認されたのみ。

広東省・珠江西岸各都市を結ぶインターシティ鉄道の珠海駅(資料)—本紙撮影

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