マカオ、2021年8月のインバウンド旅客数は40.9万人…水際措置再強化で前月から約5割減

(2021/09/21 15:30 配信)

産業・経済

 マカオ政府統計調査局は9月21日、今年(2021年)8月の訪マカオ外客数(インバウンド旅客数)統計を公表。

 8月インバウンド旅客数は前月から48.2%減となる40万9207人(延べ、以下同)に。対前月では2ヶ月ぶりのマイナス。前年同月からは80.2%増だったが、新型コロナの影響が生じる前にあたる2019年の同月の1割強にとどまった。

 内訳は、宿泊を伴う旅客が前年同月比1.1倍増の15万1241人、日帰り旅客が64.9%増の25万7966人。旅客の平均滞在時間は前年同月から0.7日長い1.6日。宿泊を伴う旅客の平均滞在時間は0.6日長い3.9日、日帰り旅客は横ばいの0.1日。

 インバウンド旅客のうち国・地域別で最多だったのは中国本土からの旅客で、全体の90.3%を占める36万9467人、前年同月比では84.0%増。このうち個人旅行客は7万4049人。中国本土からの旅客の原居地別では、大湾区(グレーターベイエリア)9市が22万6453人で、このうちマカオに隣接する広東省珠海市が65.0%を占めた。香港と台湾からの旅客はそれぞれ3万6207人、2529人。

 インバウンド旅客の入境ルートは前年同月から陸路が74.7%増の39万3056人で最多。このうち關閘イミグレーション経由が83.2%を占めた。空路は1万3622人、海路は2529人。

 前月から下落に転じた要因として、7月下旬には中国本土の各地で感染力が強いとされるデルタ株の再流行が発生し、8月初頭にマカオでもこれに関連した市中感染確認例が出現したため、再び水際措置が強化されたことが挙げられる。8月下旬に水際措置は従前レベルまで緩和され、以降は旅客が戻りつつある状況。

 今年1〜8月累計のインバウンド旅客数は前年同時期から43.6%増の512万6443人。内訳は宿泊を伴う旅客が59.9%増の262万2633人、日帰り旅客が29.7%増の250万3810人。旅客の平均滞在時間は0.2日延びて1.6日。宿泊を伴う旅客の平均滞在時間は0.3日延びて3.1日、日帰り旅客は0.1日短い0.1日。

 マカオと中国本土の間では、昨年第4四半期までに往来制限が緩和され、直近7日以内の新型コロナPCR検査陰性証明の提示など一定の条件を満たせば隔離検疫免除で相互往来が可能となったことで、今年5月にかけてインバウンド旅客の緩やかな回復が進んだ。ただし、中国本土では再流行が散発的に発生しており、状況に応じて「中リスク地域」指定が行われ、これに該当する地域からマカオへ入境する場合には、隔離検疫を必要とするなどの措置が講じられる。

 目下、中国本土を除く国・地域からのマカオ入境は厳しく制限されている状況。香港、台湾居民については、直近の滞在地、渡航歴によって分類され、入境禁止、14〜35日間(直前の滞在地域などにより異なる)の政府指定のホテルにおける隔離検疫(費用は自己負担)、新型コロナウイルス拡散検査陰性証明書の提示を求めるなどの対応。外国人については原則入境禁止となっていたが、就労ビザを持つ人などを対象に一部緩和された。ただし、要件をクリアした上、当局への申請、承認手続きの必要があり、ハードルは高い。

 マカオの昨年(2020年)通期のインバウンド旅客数は前年から85%の大幅減となる約590万人にとどまった。マカオ政府旅遊局(MGTO)は今年のインバウンド旅客数見通しを600万〜1000万人程度としている。

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区(資料)=2021年5月9日本紙撮影

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