マカオで新たな新型コロナ市中感染確認例出現…感染経路不明=三度目の全市民対象PCR検査実施へ

 マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターは10月4日正午前、新たに1人の新型コロナウイルス感染確認があったと発表。マカオにおける新型コロナ感染確認者数は累計72人に。

 第72例の患者はマカオで内装工として就労する中国本土出身の男性(46)。マカオに隣接する広東省珠海市の斗門地区に居住し、毎日越境通勤していたとのこと。9月26日にマカオ入りして以降はマカオ域内にとどまっており、グランドエンペラーホテル、サンズホテル、ヴィクトリアホテルに宿泊していたという。なお、4月17日と6月10日に新型コロナワクチンを2回接種済みで、9月28日と30日に受けたPCR検査結果は陰性だったが、4日に受けたPCR検査結果が陽性となり、感染確認に至ったもの。感染経路は現時点で判明しておらず、衛生当局が調査を進めているとのこと。

 すでに患者の滞在先のホテル及び作業場となった建物など、市内複数箇所が局地ロックダウンとなり、マカオ市政署(IAM)による徹底消毒作業も進められている。

 マカオ政府は4日午後、同日午後9時(マカオ時間)から72時間にわたって全市民及びマカオ滞在者(旅客等)を対象としたPCR検査を実施すると発表。目標として48時間以内の完成を掲げた。全市民PCR検査の実施は8月初旬、9月下旬に続いて三度目となる。第一次、第二次はいずれも全員陰性だった。

 マカオ政府は市中における伝播リスクが存在するとし、市民に対して家中

消毒作業のため第72例の患者が内装工事を行っていたビルに入るマカオ市政署の職員ら=2021年10月4日(写真:IAM)

に留まるよう呼びかけている。

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