マカオ、大型IR「スタジオ・シティ」第2フェーズは2022年末完成予定…ザハ・ハディド・アーキテクツが設計

 マカオなどでIR(統合型リゾート)を運営するメルコリゾーツ&エンターテインメント社(以下、メルコリゾーツ)は11月15日、マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ」の第2フェーズ(拡張プロジェクト)建設現場でトッピング・アウト・セレモニーを開催。

 同社によれば、スタジオ・シティ第2フェーズの延床面積25万平米、投資額約13億米ドル(日本円換算:約1482億円)とのこと。2つの高級ホテル(客室数合計約900室)、アジア最大規模のアウトドア&インドア・ウォーターパーク、シネコン(6スクリーン)、ショッピングアーケード(2.1万平米)、カジノ(2300平米)、MICEファシリティなどが入るとのこと。設計はザハ・ハディド・アーキテクツが手掛け、開発にあたってサステイナビリティを重視しているという。落成予定時期は来年(2022年)12月の見通し。

 メルコリゾーツのローレンス・ホー会長兼CEOは登壇した際、同プロジェクトの99%がノンゲーミング(非カジノ)要素であり、今後さまざまなレジャー分野の施設を拡充し、マカオの多元的発展に貢献していきたいとコメント。また、コロナ禍でマカオ市場は短期的には困難な状況に直面しているが、中長期的な発展に自信を持っているとした。

「スタジオ・シティ」第2フェーズの外観イメージCG(図版:Melco Resorts & Entertainment Limited)

 スタジオ・シティの開業年は2015年。メルコリゾーツがザハ・ハディド・アーキテクツと組むのはコタイ地区にある大型IR「シティ・オブ・ドリームズ」に併設するかたちで2018年に開業したホテル「モーフィアス」以来、二度目のこと。

 メルコリゾーツは、マカオ政府とカジノ経営コンセッション(経営権契約)を結ぶ6陣営の一角。コンセッションの満期は来年6月26日に満期を迎える予定となっており、本プロジェクトはこれを跨ぐ計画となっている点でも注目を集めている。

メルコリゾーツのローレンス・ホー会長兼CEOによるスピーチの様子=2021年11月15日、マカオ・コタイ地区にて本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオの統合型リゾート(IR)運営SJMリゾーツ社は4月16日、国際的に権威ある格付け機構として…
  2.  マカオ治安警察局は4月15日、マカオ半島中区の福隆新街にあるホテルの客室に侵入し、現金を盗んだと…
  3.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで4月15日、「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールド…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)などを運営するSJMリゾーツは4月15日、コタイ地区にある同社旗艦…
  5.  マカオで「ウィン」ブランドの統合型リゾート(IR)を運営するウィン社は4月13日、世界中から集ま…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun