マカオ、老年人口が10年前から倍増…2021年センサス初歩結果

 マカオ政府統計調査局(DSEC)は12月30日、2021年センサス(日本の国勢調査に相当)の初歩結果を公表した。

 2021年8月のマカオの総人口は前回調査(2011年)から23.5%増68万2100人で、10年間の平均増加率は2.1%。世帯総数は18.7%増の20万2700世帯で、1世帯あたり平均人員は2.98人。

 人口構成はローカルが84.3%、海外労働者が13.9%。前回調査からローカル人口の増加率が17.2%だったのに対し、海外労働者は51.8%に達し、人口増の主要因となっている。また、総人口に占める女性の割合は53.0%で、人口性比は(女性100人に対する男性の数)88.5。

 年齢構成については、青年児童人口(0〜14歳)が50.3%増の9万9000人、成年人口(15〜64歳)が12.0%増の50万0300人、老年人口(65歳以上)が107.2%増の8万2800人。人口寿命も延び、年齢中位数は1.4歳上昇の38.4歳に。高齢化が続く中、扶養率(老年人口に対する成年人口の比率)は7.7ポイント上昇の16.6%まで上昇した。

 陸地面積は33.0平方キロメートル、10年間の平均増加率は1.0%で、同期間の人口増加率を下回った。これに伴い、人口密度(1平方キロメートルあたり)は2191人増(11.9%増)の2万0645人に。

 マカオでは、およそ10年ごとにセンサスが実施されており、2021年で16回目。最初にセンサスが実施されたのはポルトガル統治下にあった1866年のことで、当時の総人口は5万6252人だった。1970年実施の第11回以降は6回連続で人口増が続いている。

マカオ「2021年センサス」調査員による戸別訪問の様子(資料)=2021年8月(写真:DSEC)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  2.  アフターコロナ初年となったマカオの昨年(2023年)通期のカジノ売上(粗収益、Gross Gam…
  3.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)ギャラクシーマカオのイーストスクエアで4月24日、…
  4.  マカオ治安警察局は4月24日、同月22日に路線バスの車内で乗り合わせていた20代の女性の臀部に下…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月24日、マカオ半島新口岸地区にあるマカオグランプリ博物館でレゴ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun