香港、新型コロナ新規陽性者は7人…市中4人中1人が感染経路不明のデルタ株感染=1/17

(2022/01/17 18:33 配信)

珠江デルタ

 人口約740万人の香港では、2020年11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、2021年5月にかけて状況が落ち着き、同月末までに終息した。

 6月以降も外遊歴のない人(多くが空港業務従事者)の散発的な感染確認があったものの、長く市中における連鎖的な伝播は出現していなかったが、大晦日に検疫規則違反のキャセイパシフィック航空の男性クルーをきっかけとしたレストラン「望月樓」店内での伝播が出現したことが判明し、83日にわたって続いた市中感染確認例ゼロ記録がストップ。年初には別のキャセイ航空クルーを発端とした感染連鎖伝播チェーン(いずれもオミクロン変異株)も見つかり、連日新たな陽性者が相次いでおり、すでに流行第5波が始まったものとみられる。

 香港衛生当局の発表によれば、1月17日午前0時時点集計の単日の新規陽性者は7人で、内訳は輸入関連性を含む市中が4人、輸入性(海外からの入境者)が3人。単日の新規陽性者が1桁となるのは2日ぶり。

 輸入関連性を含む市中の陽性者4人について、1人が香港島・銅鑼灣にあるペットショップ勤務の女性で、感染経路不明のデルタ変異株だった。残る3人は既存のオミクロン株伝播チェーン上にあるケース(先に陽性となった患者の家族)。

 初歩陽性者は約20人。市中のケースでは、交差感染の存在が判明した九龍・油麻地地区にある隔離検疫用ホテル「シルカ・シービュー・ホテル」に滞在歴があり、先に感染確認されたパキスタン籍の女性の密接接触者9人が含まれるという。

 目下、香港では市中で出現した陽性者及び初歩陽性者の住居のあるマンション同棟住民や立ち寄り先に居合わせた人が次々と強制検疫(検疫センターでの隔離検疫)あるいは強制ウイルス検査の対象となっており、域内におけるソーシャルディスタンス措置、水際措置の引き締めも進む状況。近日では、水際措置の強化を受けて輸入性事案が大幅減となっており、輸入性を含む市中事案は連日出現するものの1桁台を維持している状況。1月初旬以降はオミクロン変異株の伝播が主で、伝播チェーンもほぼ追跡できていたが、新たに感染経路不明のデルタ株感染者が出現したことを受け、デルタ株の見えない伝播チェーンが存在する可能性もあるとして警戒が高まっている。

 このほか、香港の1月16日午後8時時点のワクチン接種率は76.2%(1回目の接種完了)、70.1%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は1051万3790回、1日あたり接種回数は2万7214回(7日移動平均値3万9986回)。香港ではワクチンが充足している状況で、政府は昨年9月末までに免疫の壁を構築するのに必要とする目標の接種率7割(1回目接種完了)を突破できるとする見通し示していたが、9月以降は接種回数の低迷が顕著で、11月23日にようやく達成された。11月11日から3回目の接種(ブースター接種)がスタートし、上述の接種回数には3回目も含んだものとなっている。3回目の累計接種回数は65万6335回。市中感染確認例が相次ぎ出現したことで、年初から再び接種回数が上向きに転じている。

感染経路不明のデルタ株感染例出現を受けて局地ロックダウンの対象となったエリアの住民に対する強制PCR検査受検確認作業の様子=2022年1月17日、香港・アバディーン地区(写真:news.gov.hk)

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