香港、新型コロナ新規陽性者24人…市中の18人中感染経路不明は2人=1/21

(2022/01/21 18:56 配信)

珠江デルタ

 人口約740万人の香港では、2020年11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、2021年5月にかけて状況が落ち着き、同月末までに終息した。

 6月以降も外遊歴のない人(多くが空港業務従事者)の散発的な感染確認があったものの、長く市中における連鎖的な伝播は出現していなかったが、大晦日に検疫規則違反のキャセイパシフィック航空の男性クルーをきっかけとした飲食店内での伝播が出現したことが判明し、83日にわたって続いた市中感染確認例ゼロ記録がストップ。年初以来、別のキャセイ航空クルーを発端とした感染連鎖伝播チェーン(いずれもオミクロン変異株)、ペットショップの輸入ハムスターが発端のデルタ変異株の伝播、隔離検疫ホテルにおける交差感染を発端としたオミクロン株伝播などが出現する中、連日新規陽性者が相次いでおり、流行第5波が始まったものとみられる。

 香港衛生当局の発表によれば、1月21日午前0時時点集計の単日の新規陽性者は24人で、内訳は輸入関連性を含む市中が18人、輸入性(海外からの入境者)が6人。単日の新規陽性者が2桁となるのは4日連続。

 輸入関連性を含む市中の陽性者18人のうち、感染経路不明は2人。また、4人がデルタ株感染で、オランダから輸入されたハムスター販売店訪問歴があった。残りの多くが新界南西部の葵涌地区にあり、近日陽性者の出現が相次ぐマンション「葵涌邨逸葵樓」の住民あるいは訪問者で、オミクロン株感染とのこと。

 初歩陽性者は20人超で、このうち10人が「葵涌邨逸葵樓」関連で、葵涌邨の別のタワーの警備員も1人いるという。「葵涌邨逸葵樓」関連の陽性及び初歩陽性者は、これまで20人規模に達しており、香港当局はこの棟を局地ロックダウンし、5日間にわたって検査を実施することを明らかにした。影響を受ける住民は約2700人とのこと。なお、きっかけは検疫ホテルで交差感染したパキスタン籍の女性の家族(いずれもオミクロン株感染)が13日に訪問したこととされ、建物の構造上の問題はないという。

 目下、香港では市中で出現した陽性者及び初歩陽性者の住居のあるマンション同棟住民や立ち寄り先に居合わせた人が次々と強制検疫(検疫センターでの隔離検疫)あるいは強制ウイルス検査の対象となっており、域内におけるソーシャルディスタンス措置、水際措置の引き締めも進む状況。近日では、水際措置の強化を受けて輸入性事案が大幅減となっており、輸入性を含む市中事案は連日出現するものの、低位を維持している状況。1月初旬以降はオミクロン変異株の伝播が主で、伝播チェーンはほぼ追跡できているが、感染経路不明の患者も出現する中、見えない伝播チェーンが存在する可能性も排除できないとし、警戒が続いている。

 このほか、香港の1月20日午後8時時点のワクチン接種率は77.2%(1回目の接種完了)、70.3%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は1067万0578回、1日あたり接種回数は3万9822回(7日移動平均値3万7744回)。香港ではワクチンが充足している状況で、政府は昨年9月末までに免疫の壁を構築するのに必要とする目標の接種率7割(1回目接種完了)を突破できるとする見通し示していたが、9月以降は接種回数の低迷が顕著で、11月23日にようやく達成された。11月11日から3回目の接種(ブースター接種)がスタートし、上述の接種回数には3回目も含んだものとなっている。3回目の累計接種回数は73万7067回。市中感染確認例が相次ぎ出現したことで、年初から再び接種回数が上向きに転じている。

香港当局が陽性者の出現が相次ぐ「葵涌邨逸葵樓」住民に対してスピード検査キットを配布(資料)=2022年1月21日(写真:news.gov.hk)

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