マカオカジノ大手SJMホールディングスが2021年通期業績発表…カジノ純売上3割増、赤字幅は拡大

 マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角、SJMホールディングスは2月28日、2021年通期(1〜12月)の業績を発表。

 同社発発出資料によれば、昨年通期の株主に帰属する純利益は41.44億香港ドル(日本円換算:約609億円)の赤字で、赤字幅は前年から37.0%拡大した。

 一方、カジノ純売上(総カジノ売上からコミッション及びインセンティブを控除したもの)は31.5%増の96.08億香港ドル(約1411億円)。調整後EBITDAについてもマイナス15.81億香港ドル(マイナス約232億円)となったが、マイナス幅は24.3%縮小。

 マカオのカジノ売上に占めるシェアは12.3%で、内訳はマスゲーミング(いわゆる平場)が16.3%、VIPが4.9%。

 なお、同社がコタイ地区で開発を進めきた大型IR「グランドリスボアパレス」が昨年7月30日に開業しており、開業前コストが算入されている。

 SJMホールディングス副会長兼CEOの蘇樹輝(アンブロース・ソー)氏は業績発表資料の中で、コロナ後を見据えて、(政府が目標として掲げる)世界的ツーリズム・レジャーセンターの実現において、大きな役割を果たしていきたいとした。

「グランドリスボアパレス」外観(資料)=2021年8月、マカオ・コタイ地区にて本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオは長く本格的な鉄道が存在しなかったが、2019年12月に新交通システム「マカオLRT」タイ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月18日、今年第1四半期(2024年1〜3月)のマカオのツーリズ…
  3.  マカオ政府経済・科技発展局は4月17日、昨年第4四半期(2023年10〜12月期)の工業輸出状況…
  4.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールドカップマカオ…
  5.  マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は4月18日、今年(2024…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun