マカオ新複合施設「トレジャーアイランドリゾートワールドSC」概要発表…日本風温泉露天風呂併設ホテル、仏老舗百貨店、シネコンなど入居

 総合不動産サービス企業のJLLは3月7日、マカオ半島南灣湖畔で建設中の新複合施設「トレジャーアイランドリゾートワールドホテル&ショッピングセンターマカオ」について、同社のマネジメント及びマーケティング独占受託と施設概要を発表した。

 施設のローケーションはマカオ半島中心部の交通の要衝として知られる亜馬喇前地(プラサ・フェレイラ・アマラル)近く。オープン予定は今年(2022年)12月とのこと。

 施設はホテル(トレジャーアイランドリゾートワールドホテル)とショッピングモール(トレジャーアイランドリゾートワールドショッピングセンター)で構成される。

 ホテル等級は5つ星で、3階部分にマカオ初となる大規模な日本風温泉露天風呂のほか、レジャープールを併設するという。

 ショッピングセンターは5フロアから成り、各種ショップやレストラン・バー、シネコン、スーパー、キッズ施設など幅広いラインナップを揃えるとのこと。具体的なテナントとして、いずれもマカオ初進出となるフランスの老舗百貨店「ギャルリー・ラファイエット」、総合格闘技のトレーニングをベースにしたフィットネスジムを世界展開する「UFCジム」、アメリカのハンバーガーレストランチェーン「ファイブガイズ」、中国の映画大手ボナフィルムグループのシネコン(7スクリーン)などを挙げた。

 JLLでは、ショッピング、レジャー、エンターテインメントが一堂するマカオ半島の新名所を目指しており、特に若い世代、カップル、ファミリーへアピールできるものになるだろうとした。ゲストのインバウンド旅客と地元市民の比率については、地元客が6〜7割程度の見込みとのこと。また、周辺に多くのカジノ施設が存在することから、本物件についてはノンゲーミング(非カジノ)要素に特化することで特色を出していく考えという。

「トレジャーアイランドリゾートワールドホテル&ショッピングセンターマカオ」完成予想イメージ(図版:JLL)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオは長く本格的な鉄道が存在しなかったが、2019年12月に新交通システム「マカオLRT」タイ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月18日、今年第1四半期(2024年1〜3月)のマカオのツーリズ…
  3.  マカオ政府経済・科技発展局は4月17日、昨年第4四半期(2023年10〜12月期)の工業輸出状況…
  4.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールドカップマカオ…
  5.  マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は4月18日、今年(2024…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun