マカオLRTタイパ線が約5ヶ月半ぶり運行再開へ…高圧ケーブル全交換工事完了

 マカオ初となる本格的な軌道系大量輸送機関として、2019年12月にマカオLRT(Light Rapid Transit)タイパ線が開業した。東京の「ゆりかもめ」と同タイプの新交通システムだ。

 タイパ線はマカオLRT第1期プロジェクトの一部で、タイパフェリーターミナル駅と海洋駅の間の9.3キロメートル、11駅の区間で営業運転を行っている。沿線には陸海空の玄関口のほか、大型カジノIR(統合型リゾート)が密集するコタイ地区、著名観光地のタイパヴィレッジ、高層マンションが建ち並ぶ新興住宅街が存在する。

 同線では開業以来、故障が相次いで発生していたが、マカオ政府が昨年(2021年)10月15日に会見を開き、その原因が列車に電気を供給するケーブルにあり、遮断を引き起こしていたことによると判明したとし、同月20日から全線で運休し、全線で高圧電線の交換工事が実施されるに至った。

 マカオLRT運営会社は3月28日、すでに工事が完了し、各種テストもパスしたとし、4月3日から運行を再開すると発表。運航再開は約5ヶ月半ぶりとなり、当初目標工期として掲げた180日以内を達成したことになる。

 運行再開後の運転時間は午前6時半から午後11時15分まで、運行間隔は10〜15分毎を予定しているとのこと。

 マカオLRTタイパ線は開業から三年目を迎えているが、開業直後からコロナ禍インバウンド旅客減などの要因により利用者数は低迷し、運休前の1日あたりの利用客数は事前見通しの2万人を大きく下回る2000人程度という状況が続いていた。
 
 マカオLRT第1期プロジェクトの未開業部分のうち、マカオ半島線(媽閣から西灣湖、南灣湖、新口岸地区、マカオ半島北東部の住宅街を経由して關閘を結ぶ路線)はルート選定が難航するなどしており、本格着工に至っていない状況。目下、タイパ線のマカオ半島側への乗り入れ(タイパ線の海洋駅から西灣大橋を経由して媽閣駅に至る部分)に向けた準備が進むほか、タイパ島北東部にあるマカオ国際空港からマカオ半島東部沖に造成中の埋立地を経由してマカオ半島北端にある關閘を結ぶ全長約9キロの新線計画(東線)もあり、全線地下を走る地下鉄に類する方式で検討が進んでいる。タイパ線の蓮花口岸駅と横琴新口岸前の新駅を結ぶ支線(2駅、約2.2キロ)と蓮花口岸駅付近から分岐する石排灣支線(2駅、約1.6キロ)については着工済み。

マカオLRTタイパ線(資料)=2019年12月10日本紙撮影

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