マカオの市中で約8ヶ月ぶり新型コロナ陽性者出現…少なくとも12人、全市民PCR検査実施へ

 マカオの市中で約8ヶ月ぶりに市中で新型コロナ陽性者が出現したことがわかった。

 マカオ政府が6月19日朝の記者会見で明らかにした内容によれば、これまでに少なくとも12人の陽性が確認されたとのこと。

 このうち10人はマカオ半島新橋エリアにあるアパート「艶麗大廈」の居住者で、残る2人もこれに関連するケースという。また、4人が症状あり、8人が無症状。感染経路は不明で、詳細については午後の記者会見で発表するとした。

 すでに当該アパート及びマカオ半島南灣エリアにあるレストラン「PADRE Modern Cuisine」が局地ロックダウンされた。住民は外出ができず、1、2、3、5、7日目にPCR検査を受ける必要があり、当局が生活必需品の提供などを行う。

 市中での陽性者の出現に伴い、全市民PCR検査によるスクリーニングの実施も決定した。19日正午からスタートし、48時間以内に完成予定としている。予約は19日午前9時からスタート予定。

 このほか、当面の間、学校は休校に。ミュージアムなども休館となる。政府は生活維持に必須となるスーパーや公設市場を除く店舗等への休業、レストランに対してはイートイン営業の中止、市民に対して不要不急の外出を控えるよう呼びかけている。

局地ロックダウンの対象となったアパートの消毒作業の様子(写真:マカオ市政署)

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