マカオの新型コロナ6・18アウトブレイク累計陽性者数が600人規模に…ワクチン未接種者の割合高く=6/30

(2022/06/30 19:30 配信)

社会・政治

 人口約68万人のマカオでは、約8ヶ月にわたって新型コロナの市中感染確認例ゼロを維持していたが、6月18日深夜以降、陽性者の出現が続いている。(以下、「6・18アウトブレイク」と表記)

 6・18アウトブレイクは、感染力が非常に強いオミクロン変異株派生型の「BA.5.1」が市中へ流入(感染源不明)し、急速に伝播が拡大したものとされ、1平方キロメートルあたりの人口密度が2万人超と極めて高いマカオにとって、大きな脅威となっている。

 マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターは6月30日午後5時から会見を開き、6・18アウトブレイクに関する各種最新情報を発表。

 30日午前0時までの直近24時間にPCR検査を経て陽性が確定した人の数(市中感染事例に限る)は88人(一般市中48人、隔離対象40人)で、内訳は女性328人、男性244人、年齢8ヶ月〜100歳、症状あり(感染確認)が180人、無症状が392人。また、30日午前0時以降、会見までの間に35人の陽性者(初歩陽性者)がいるとし、6月18日以降の累計は607人(うち陽性確定が572人)となった。

 また、陽性が確定している572人のワクチン接種歴についても明らかにされ、19.1%にあたる109人が一度も接種を受けていなかったという。このほか、1回接種済みが23人(4.0%)、2回接種済みが216人(37.8%)、3回接種済みが224人(39.2%)。マカオのワクチン接種率は約9割となっており、当局は陽性者に占める未接種者の割合が「相当高い」との見方を示した。

 30日午後3時までに隔離の対象とされた人の数は1万0231人に上るとのこと。内訳は、陽性者のほか、核心濃厚接触者が1644人、非核心濃厚接触者(陽性者と居合わせた)が6515人、二次濃厚接触者が501人、一般接触者が334人、付き添い人が665人。

 マカオでは6月19日以降、全市民を対象とした義務的なPCR検査及び迅速抗原検査、さらには一部重点区域、重点人群に対象を絞った追加のPCR検査によるスクリーニングが複数回にわたって実施され、いずれも多くの陽性者の発見に至った。直近では、29日と30日にそれぞれ1回ずつの迅速抗原検査が実施されている。29日から30日午後3時までに63人から陽性報告が寄せられたとのこと。内訳は一般市中が48人、隔離対象が15人。なお、新たに7月1日と2日についても、それぞれ1回ずつの迅速抗原検査を実施するとアナウンスがあった。

 依然として一般市中で多くの陽性者が出現する中、当局は市中に伝播チェーンが残っている状況を反映しているとし、高頻度のスクリーニングにより潜在的な陽性者を早期発見したい考え。

 複数の陽性者が出現したことで局地ロックダウンの対象とされる場所(ビル及び店舗単位)も次々と出現。予防措置として高齢者介護施設についても閉塞管理に。また、レストランのイートイン営業が禁止(テイクアウトに限った営業は可)、映画館やフィットネスクラブなど屋内エンターテインメント・レジャー施設も閉鎖に。政府部門や銀行の窓口の休業も7月1日まで延長され、当局は民間企業についてもテレワークなどを活用し、人流減に協力するよう呼びかけている。なお、局地ロックダウン対象場所を除いて、市民の外出は可能な状況となっているが、政府は伝播リスク軽減のため、不要不急の外出を控えるよう求めており、25日からは公共路線バスの間引き運転(路線により4〜60%減)が開始されたほか、警察官の巡回を増やし、人の集まる状況を発見した場合に警告を発するようになった。なお、カジノ施設については、局地ロックダウン対象となっているホテルフォーチュナ内の施設を除いて営業を継続しているが、入場にあたって当日の迅速抗原検査陰性結果の提示を必須とするなど防疫措置が強化されている。

局地ロックダウン対象エリア住民への配給物資任務にあたる政府職員ら(写真:GCS)

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