香港の新型コロナ新規市中感染確認者数は2165人…輸入例含む合計2318人=7/1

(2022/07/01 18:51 配信)

珠江デルタ

 人口約740万人の香港では、昨年(2021年)12月末から新型コロナウイルス感染症の流行「第5波」が続く。

 2月から3月にかけて、オミクロン変異株派生型のBA.2(いわゆる「ステルスオミクロン」)による伝播が主となり、市中における新規感染確認数が急増し、医療崩壊に直面するなど深刻な状況となった。3月下旬以降は緩やかな減少が続いたが、長く単日200〜300人程度でこう着状態を維持した後、直近2〜3週間は目立ったリバウンドが出現している。

 香港衛生当局が7月1日夕方の会見で発表した内容によれば、同日午前0時時点集計の単日の新規市中感染確認数は前日から31人減の2165人。

 輸入性は9人減の153人。このうち85人が空港到着時、47人が指定ホテルでの隔離検疫中、21人が検疫期間を終えて市中に出た後の検査でそれぞれ発見に至ったもの。

 市中と輸入性の合計は前日から40人減の2318人、3日連続で2千人超となった。第5波開始以来の累計感染確認数は約123.5万人。

 新規の死亡報告数は1人で、第5波開始以来の累計死亡者数は9189人。

 香港では、4月から段階的に水際措置を緩和して以降、輸入性の感染例が連日出現しており、オミクロン変異株亜種(BA.4、BA2.12.1など)の感染者も相次ぎ見つかっている。また、3月下旬以降に流行状況が安定したことを受けて、4月中旬から5月中旬にかけて学校の対面授業再開、ソーシャルディスタンス措置の緩和(第一段階及び第二段階)が進んだ。

 ただし、5月19日のソーシャルディスタンス措置の第二段階緩和でバーの営業が再開可能となって以降、複数のバーでクラスターの発生が相次ぎ、関連感染者数が3ケタに達したほか、隔離検疫ホテルで発生した交差感染をきっかけに市中でのオミクロン変異株派生型(BA2.12.1など)の伝播につながったケースなどもある。近日も新界・屯門地区のチェルシーハイツ内にある中国料理店「海港酒家(ビクトリアハーバーレストラン)」で40人超のクラスターが出現したばかり。新たに東九龍・観塘地区にある「為食火鍋」でもクラスターが出現したことが明らかとなり、これまでに11人が感染したという。

 1日は日曜日のため学校は基本的に休みだが、このところ学校からの毎朝の陽性報告数は対面授業再開初期の平均水準を大きく上回る状況が続く。学校のみならず、近日は高齢者介護施設などグループホームからの陽性報告も相次いでおり、小規模なクラスターも出現している状況。

 衛生当局は会見の中で、近日オミクロン変異株の派生型である「BA.4」あるいは「BA.5」の感染例が増加しており、これまでの累計は63人、うち20人について感染源が不明であることを明らかにした。BA2.12.1は香港の広い範囲で多くの感染者が出現している状況で、1日は単日で31人、うち19人の感染源が不明とのこと。

 6月30日時点の香港の3歳以上の人口におけるワクチン接種率は92.7%(1回目の接種完了)、88.7%(2回目の接種完了)となっている。接種率は昨年後半にかけて伸び悩んでいたが、流行第5波の深刻化を受け、年初にかけて一気に上昇。ただし、一旦状況が落ち着き、こう着状態となって以降は再び頭打ち状態に。30日単日の接種回数(1〜4回目の接種合計)は7882回で、7日移動平均は1万4108回。年齢層別の接種率(1回目の接種完了)では、3〜11歳(75.89%)、70〜79歳(81.82%)、80歳以上(69.19%)が大きく平均を下回っており、高齢者に対する訪問接種サービスを展開するなどの接種率向上策が講じられている。

香港国際空港(資料)-本紙撮影

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