中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は289人…2日ぶり減=8/2

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株及びその亜種(いわゆる「ステルスオミクロン」等)の流入を受け、上海や北京など一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が8月3日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月2日の中国本土における新規市中感染確認者数は38人(前日から8人減)だったとのこと。内訳は海南省12人、甘粛省10人、内モンゴル自治区8人、広西チワン族自治区4人、山東省3人、四川省1人。このうち甘粛省の10人、広西チワン族自治区の2人の計12人が無症状から感染確認へ転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは291日連続で、9日連続100人以下となった。

 市中の無症状感染例は251人(前日から76人減)。内訳は広西チワン族自治区74人、河南省56人、甘粛省37人、山東省36人、新疆ウイグル自治区20人、新疆生産建設兵団11人、四川省5人、浙江省4人、内モンゴル自治区3人、河北省1人、江西省1人、広東省1人、海南省1人、雲南省1人。

 無症状を含む新規感染者数は289人で、2日ぶりに減少となった。

 8月2日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は1567人(うち輸入性が570人)で、重症者は1人(輸入性ゼロ)。無症状の患者6219人(輸入性604人)が医学観察下にあるとのこと。

 海南省では2日に2桁(12人)の感染例が出現し、すべて三亜市から報告されたケース。同省の海口市では、8月3日から空港、港、鉄道駅から海南島を離れる人に対し、48時間以内のPC検査陰性証明の所持を必須とした。

 広西チワン族自治区では、近日減少傾向にあるものの、依然として多くの感染例の出現が続く。2日の感染例は78人。このうち59人が崇左市からの報告例で、次いで北海市が17人。北海市の中でも特に感染例の出現が目立った海城区では、100以上のマンションや居住区を対象にPCRが実施されているという。

 香港・マカオと隣接する広東省については、近日は落ち着いた状況。2日の感染例(1人)は深圳市からの報告。他にも各地で再流行が散発しており、ウイルス型もさまざま。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港ではソーシャルディスタンス措置の第二次緩和後に市中感染確認数の緩やかなリバウンドが続き、直近では4千前後(輸入性含む)となっている。マカオでは6月中旬から市中でオミクロンBA.5.1の流行が続き、累計1800人超に達した。ただし、全市民を対象とした高頻度のPCR検査及び迅速抗原検査によるスクリーニングと準ロックダウンともいえる厳格な防疫措置を講じて対応した結果、8月1日までにゼロコロナ状態を実現した。

中国広東省深圳市の繁華街「東門歩行街(老街)」(資料)—本紙撮影

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