香港の新型コロナ新規感染確認者数が18日連続4千人超…海外から入境時の隔離検疫期間が3日間に短縮へ=8/8

(2022/08/08 18:44 配信)

珠江デルタ

 人口約740万人の香港では、昨年(2021年)12月末から新型コロナウイルス感染症の流行「第5波」が続く。

 2月から3月にかけて、オミクロン変異株派生型のBA.2(いわゆる「ステルスオミクロン」)による伝播が主となり、市中における新規感染確認数が急増し、医療崩壊に直面するなど深刻な状況となった。3月下旬以降は緩やかな減少が続いたが、長く単日200〜300人程度でこう着状態を維持した後、6月中旬から目立ったリバウンドが出現している。

 香港衛生当局が8月8日夕方の会見で発表した内容によれば、同日午前0時時点集計の単日の新規市中感染確認数は前日から228人減の3807人、輸入性は6人減の233人だった。

 市中と輸入性の合計は前日から234人減の4040人で、18日連続4千人超。第5波開始以来の累計感染確認数は約137.7万人。

 新規死亡報告数は7人で、年齢は66〜88歳。第5波開始以来の累計死亡者数は9334人に。

 直近の公立病院の入院患者数(新型コロナ感染者)は1528人で、新規入院が185人とのこと。容体は危篤が24人、深刻が22人など。

 香港では、4月から段階的に水際措置を緩和して以降、輸入性の感染例が連日出現しており、オミクロン変異株派生型の感染者も相次ぎ見つかっている。3月下旬以降に一旦流行状況が安定したことを受けて、4月中旬から5月中旬にかけて学校の対面授業再開、ソーシャルディスタンス措置の緩和(第一段階及び第二段階)が進んだ。

 ただし、5月19日のソーシャルディスタンス措置の第二段階緩和でバーの営業が再開可能となって以降、複数のバーで大規模なクラスターの発生が相次いだほか、隔離検疫ホテルで発生した交差感染をきっかけに市中でのオミクロンBA2.12.1の伝播につながったケースなどもある。こうした状況や6月中旬以降のリバウンドを踏まえ、ソーシャルディスタンス措置の一層の緩和は見合わせが続いており、少なくとも8月10日までは現状維持が決まっている。

 一方で、香港政府は8日午前、海外及び台湾からの入境者に対する検疫措置の緩和を発表。12日から指定ホテルでの隔離検疫期間が3日間(到着日を0日目とする計算)、その後の4日間を医学観察期間となる。医学観察期間中は一部行動制限がかかるものの外出は可能となる。現行は指定ホテルでの隔離期間が7日間となっており、大幅な短縮となった。衛生当局では、オミクロン株は潜伏期間が短く、直近では1000人の旅客のうち約40人が感染確認され、その大半が空港での検査または隔離検疫2日目までに発見され、3日目以降は1%以下であるとするデータを示した上、7日間の隔離検疫を維持することは費用対効果が低く、香港と世界の連接性にも寄与しないとした。

 8日の学校からの陽性報告数は402校の692人(週末分を含む)で、内訳は生徒541人、教職員151人。過去7日間で2人以上の陽性者が出現した学校の数は255校に上った。6月中旬頃からは対面授業再開初期の平均水準を大きく上回る状況。学校のみならず、高齢者介護施設などグループホーム、医療機関からの陽性報告も相次いでおり、小規模なクラスターも出現している。

 8月7日時点の香港の3歳以上の人口におけるワクチン接種率は93.1%(1回目の接種完了)、89.7%(2回目の接種完了)となっている。接種率は昨年後半にかけて伸び悩んでいたが、流行第5波の深刻化を受け、年初にかけて一気に上昇。ただし、一旦状況が落ち着き、こう着状態となって以降は再び頭打ち状態に。7日単日の接種回数(1〜4回目の接種合計)は1万0947回で、7日移動平均は1万4463回。年齢層別の接種率(1回目の接種完了)では、3〜11歳(77.83%)、70〜79歳(82.24%)、80歳以上(70.04%)が大きく平均を下回っており、高齢者に対する訪問接種サービスを展開するなどの接種率向上策が講じられている。

 このほか、オミクロン変異株派生型の感染例が再び増加しており、新規感染確認例に占める割合はBA.4あるいはBA.5が12.7%、BA.2.12.1が6.3%に上るという。中でも、BA.5が増加傾向を維持しており、これから置き換えが進む可能性も否定できないとした。

香港国際空港(資料)-本紙撮影

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