マカオ政府がカジノ仲介サンシティグループ創業者らに約1432億円の損害賠償請求

 犯罪シンジケート設立、違法賭博経営、詐欺、マネーロンダリングなど289の罪で起訴されたマカオのカジノ仲介業(ジャンケットプロモーター)サンシティグループ(太陽城集団)創業者のアルビン・チャウ被告らの初公判が9月2日午後にマカオ初級法院で開かれる予定だったが、11人の被告が出廷しなかったため(チャウ氏含む勾留中の被告は全員出廷)、同月19日に延期されることとなった。

 起訴状によれば、チャウ被告のシンジケートが「賭底面」と呼ばれるマカオ特別行政区のカジノ売上に計上される正規の方法ではないギャンブル事業で少なくとも215.21億香港ドル(日本円換算:約3732億円)の不当な利益を得たとして、マカオ政府を代表して検察院がチャウ氏ら7人の被告に対し、本来得られるはずのカジノ税との差額として約82.6億香港ドル約1432億円)の損害賠償を請求しているという。このほか、カジノ運営企業4社も損害賠償請求に名を連ねた。

アルビン・チャウ被告(資料)=2019年7月本紙撮影

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