中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は832人…緩やかな増加続くも8日連続1千人以下、3省区で3桁=9/25

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が9月26日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月25日の中国本土における新規市中感染確認者数は235人(前日から76人増)だったとのこと。内訳は貴州省154人、四川省35人、黒竜江省16人、チベット自治区9人、広東省7人、天津市3人、雲南省3人、寧夏回族自治区3人、青海省2人、内モンゴル自治区1人、重慶市1人、陝西省1人。このうち貴州省の90人、四川省の9人、青海省の1人、寧夏回族自治区の1人の計101人が無症状から感染確認へ転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは345日連続で、7日連続100人超となった。

 市中の無症状感染例は597人(前日から4人減)。内訳は寧夏回族自治区184人、黒竜江省141人、貴州省97人、チベット自治区89人、天津市16人、青海省16人、四川省13人、新疆ウイグル自治区8人、江蘇省5人、広東省5人、江西省3人、山東省3人、雲南省3人、陝西省3人、河南省2人、湖北省2人、河北省1人、内モンゴル自治区1人、浙江省1人、安徽省1人、広西チワン族自治区1人、海南省1人、重慶市1人。

 無症状を含む新規感染者数は832人で、5日連続増。ただし、8日連続1千人以下は維持した。

 9月25日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は2962人(うち輸入性が558人)で、重症者は41人(輸入性ゼロ)。無症状の患者1万1333人(輸入性760人)が医学観察下にあるとのこと。

 25日の新規感染者数が3桁となった省市区は貴州省(251人)、黒竜江省(157人)、寧夏回族自治区(187人)の3省区。

 貴州省では省都の貴陽市で26日に全民PCR検査によるスクリーニングを実施する予定だったが、一部エリアを対象とするかたちに変更された模様。黒竜江省は6日連続3桁で、大部分がジャムス市と黒河市からの報告例となっている。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月5日以降は連日複数の感染例が出現している状況。25日の新規感染者数は前日から8人増の12人で、内訳は広州市が2人、深圳市が10人。深圳市のケースについは、福田区と羅湖区で隔離対象ではない重点検査対象の中から陽性者が見つかったという。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港ではソーシャルディスタンス措置の第二次緩和後に市中感染確認数の緩やかなリバウンドが続き、一旦1万人(輸入性含む)水準まで増加した後、直近では3千人台まで減少している。9月26日からは入境時の義務的隔離検疫も不要となり、事実上ウィズコロナに転換したといえる。マカオについては1ヶ月以上にわたって市中感染確認数ゼロの落ち着いた状態を維持。こちらは中国本土に倣ってゼロコロナ政策を堅持する方針を示している。

中国広東省深圳市の繁華街「東門歩行街(老街)」(資料)—本紙撮影

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