中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は27省市区から722人…4日ぶり増も12日連続1千人以下維持=9/29

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が9月30日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月29日の中国本土における新規市中感染確認者数は97人(前日から9人減)だったとのこと。内訳は貴州省17人、広東省16人、黒竜江省13人、天津市11人、四川省8人、雲南省6人、チベット自治区6人、陝西省4人、山西省3人、福建省3人、寧夏回族自治区3人、山東省2人、河北省2人、北京市1人、内モンゴル自治区1人、河南省1人、湖南省1人、重慶市1人。このうち寧夏回族自治区の3人、四川省の2人、陝西省の2人、山西省の1人、黒竜江省の1人、貴州省の1人の計10人が無症状から感染確認へ転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは349日連続で、11日ぶりに100人以下となった。

 市中の無症状感染例は625人(前日から99人増)。内訳は寧夏回族自治区176人、貴州省80人、チベット自治区66人、天津市61人、黒竜江省54人、新疆ウイグル自治区28人、雲南省25人、河南省19人、四川省17人、広東省15人、陝西省15人、河北省9人、山東省9人、広西チワン族自治区9人、浙江省7人、安徽省7人、甘粛省7人、上海市6人、江蘇省4人、湖北省4人、湖南省2人、江西省1人。

 無症状を含む新規感染者数は722人で、4日ぶり増。ただし、12日連続1千人以下を維持した。

 9月29日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は2969人(うち輸入性が610人)で、重症者は36人(輸入性ゼロ)。無症状の患者1万0539人(輸入性710人)が医学観察下にあるとのこと。

 29日の新規感染者数が3桁となった省市区は前日に続いて寧夏回族自治区のみ(179人)。数は減少傾向を維持している。長く3桁台が続いた貴州省は2日連続2桁、黒竜江省についても67人まで減少した。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月5日以降は連日複数の感染例が出現している状況。29日の新規感染者数は前日から11人増の31人で、このうち27人が深圳市からの報告例。深圳市では一般市中から1人、隔離対象ではない重点人員に対するスクリーニングを経て4人の陽性者が出現したという。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港ではソーシャルディスタンス措置の第二次緩和後に市中感染確認数の緩やかなリバウンドが続き、一旦1万人(輸入性含む)水準まで増加した後、直近では3〜4千人台まで減少している。9月26日からは入境時の義務的隔離検疫も不要となり、事実上ウィズコロナに転換したといえる。マカオについては1ヶ月以上にわたって市中感染確認数ゼロの落ち着いた状態を維持。こちらは中国本土に倣ってゼロコロナ政策を堅持する方針を示している。

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

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