中国本土の新型コロナ新規市中感染者数が2日連続3万人以下に…減少傾向維持=12/5

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が12月6日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月5日の中国本土における新規市中感染確認者数は4988人(前日から741人増)だったとのこと。内訳は広東省2120人、北京市1163人、重慶市460人、四川省259人、河南省163人、福建省122人、黒竜江省106人、浙江省84人、海南省70人、山西省55人、雲南省53人、陝西省44人、内モンゴル自治区43人、上海市41人、遼寧省35人、貴州省30人、江蘇省27人、山東省26人、湖北省23人、青海省23人、湖南省11人、吉林省7人、安徽省7人、新疆ウイグル自治区7人、河北省4人、江西省3人、天津市2人。このうち広東省の431人、重慶市の84人、浙江省の36人、北京市の29人、青海省の23人、福建省の20人、黒竜江省の19人、四川省の13人、河南省の6人、貴州省の5人、雲南省の4人、江蘇省の3人、安徽省の3人、海南省の3人、陝西省の2人、山西省の1人、山東省の1人の計683人が無症状から感染確認へ転じた事案。

 市中の無症状感染例は2万2859人(前日から2618人減)。内訳は重慶市3708人、北京市3503人、広東省3421人、山西省1569人、黒竜江省1241人、陝西省999人、四川省882人、山東省542人、上海市536人、新疆ウイグル自治区533人、江蘇省473人、天津市449人、雲南省441人、湖北省415人、福建省356人、貴州省355人、青海省348人、広西チワン族自治区304人、内モンゴル自治区302人、遼寧省289人、湖南省279人、寧夏回族自治区270人、浙江省263人、吉林省262人、安徽省254人、河南省194人、甘粛省193人、河北省180人、海南省144人、江西省98人、チベット自治区35人、新疆生産建設兵団21人。

 無症状を含む新規感染者数は2万7847人で、8日連続減。2日連続3万人以下に。ただし、25日連続5桁(1万人超え)となった。

 12月5日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は4万2481人(うち輸入性が599人)で、重症者は128人(輸入性ゼロ)。無症状の患者37万1140人(輸入性1783人)が医学観察下にあるとのこと。

 12月5日に新規感染例の報告があった省市区の数は全31のうち31で、前日と同数。このうち広東省(5541人)、北京市(4666人)、重慶市(4168人)、山西省(1624人)、黒竜江省(1347人)、四川省(1141人)、陝西省(1043人)の7省市が4桁に上ったほか、上海市(577人)、山東省(568人)、新疆ウイグル自治区(540人)、江蘇省(500人)、雲南省(494人)、福建省(478人)、天津市(451人)、湖北省(438人)、貴州省(385人)、青海省(371人)、河南省(357人)、浙江省(347人)、内モンゴル自治区(345人)、遼寧省(324人)、広西チワン族自治区(304人)、湖南省(290人)、寧夏回族自治区(270人)、吉林省(269人)、安徽省(261人)、海南省(214人)、甘粛省(193人)、河北省(184人)、江西省(101人)の23省市区が3桁に。依然として多くの省市区で患者が出現する状況が続く。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月初旬以降は連日複数の感染例が出現。10月下旬から急増し、流行開始以来最悪の状況に直面したが、近日は減少傾向が続いており、5日の新規感染者数は前日から961人減に。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港では昨年末から流行第5波が続いており、直近の単日新規感染者数は1万人前後で推移。9月26日からは入境時の義務的隔離検疫も不要となり、事実上ウィズコロナに転換したといえる。中国本土に倣ってゼロコロナ政策を堅持するマカオについては、基本的に市中感染確認数ゼロの落ち着いた状態を維持しているものの、このところ中国本土滞在歴のある人、中国本土からの観光客、その接触者の感染が相次ぎ、中国本土からの入境者に対する防疫措置の強化が進んでいる。

中国広東省広州市内にある高層ビル(資料)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオは長く本格的な鉄道が存在しなかったが、2019年12月に新交通システム「マカオLRT」タイ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月18日、今年第1四半期(2024年1〜3月)のマカオのツーリズ…
  3.  マカオ政府経済・科技発展局は4月17日、昨年第4四半期(2023年10〜12月期)の工業輸出状況…
  4.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールドカップマカオ…
  5.  マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は4月18日、今年(2024…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun