サンズチャイナ、VIP16%減も純利27%増―第2季決算

(2014/07/18 10:07 配信)

産業・経済

サンズチャイナ社は7月17日、今年(2014年)第2季決算を発表。第2季の調整後プロパティEBITDAは前年同期比22.3%増の8.01億米ドル(日本円換算:約811億円)となった。しかし、同社傘下4施設のVIPルームにおけるローリングチップ総数は同16%減。

親会社ラスベガスサンズグループのアデルソン主席兼CEOには、ジャンケット業者の資金流動性不足、中国本土の不動産市場の軟調と総体経済環境の不明瞭な見通し、引き締めムードがVIPカジノ業務の減速につながり、派手な消費にも影響を及ぼすとコメントしている。

米国会計基準に基づく今年第2季のサンズチャイナの総売上は昨年同期比15%増の23.8億米ドル(約2,409億円)で、調整後プロパティEBITDAは22.3%増の8.01億米ドル、ネットインカムは27.2%増の62.02億米ドル(約6,277億円)。一方、夏季特別ボーナスの支給により、支出も2,900万米ドル(約29.35億円)増えた。

ヴェネチアンマカオの調整後プロパティEBITDAは11.4%増の4.02億米ドル(約407億米ドル)。ノンローリングチップドロップは40.2%増の22.3億米ドル(約2,257億円)で、ノンゲーミングドロップウィン率は25.7%、ローリングチップ額は4.2%増の123.3億米ドル(約1兆2,479億円)、ローリングチップウィン率は3.45%で、事前予想及び昨年同期の3.41%を上回った。スロット機売上は17.1%増の13.5億米ドル(約1,366億円)。ショッピングモールの売上は12.5%増の4,220万米ドル(約42.7億円)。

サンズコタイセントラルのネット売上は7.848億米ドル(約794億円)、調整後プロパティEBITDAは2.49億米ドル(約252億円)、EBITDAマージンは31.7%。ノンゲーミングチップドロップは53.2%増の18.8億米ドル(約1,903億円)、ノンゲーミングチップウィン率は21.5%。ローリングチップ額は13.5%元の124億米ドル(約1兆2,550億円)。スロット機売上は57.4%増の19.7億米ドル(約1,994億円)。

フォーシーズンズホテル及びザ・プラザ・カジノの調整後プロパティEBITDAは10%増の6,800万米ドル(約68.8億円)、同サンズマカオは6.8%元の8,230万米ドル(約83億円)。

アデルソン主席兼CEOは、サンズチャイナ社のゲーミング売上がマカオマーケット全体の5%増を上回る12%増となったことから、アウトパフォームを継続できたとコメント。また、VIPカジノ業務が失速する段階にある中、サンズチャイナ社のカジノ売上に締めるマスゲーミングの比率が高いことなどを挙げ、総合力で対抗できるとの考え方を示した。同社の第2季のカジノ売上に締めるVIP顧客とマスゲーミング顧客の比率は44:56であるのに対し、マカオマーケット全体ではおよそ6:4となっているとのこと。サンズチャイナ社の利益に占めるVIP顧客の割合は17%という。

サンズチャイナ社ではVIPとマスゲーミングの間に投入する資源の割り振りについても調整を続けているという。1年前と比較して、VIPカジノのゲーミングテーブルを28%減らし、マスゲーミングで14%増やしたとのこと。これにより、VIPカジノのゲーミングテーブル1台あたりのテーブルウィンが32%増、同マスゲーミングが17%増となった。

サンズコタイセントラル(資料)―本紙撮影

サンズコタイセントラル(資料)―本紙撮影

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